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イライラ菅氏あわやつかみ合いの舞台裏(東スポweb)
「うそをつくんじゃないよ!」と怒号が飛び交ったのは、25日に都内で行われた東京18区公開討論会の舞台裏だった。候補予定者として菅直人前首相(66)、自民党の土屋正忠元衆院議員(70)、無所属の横粂勝仁前衆院議員(31)ら5人が社会保障や外交について激論を交わした。苦戦が指摘される菅氏のイラ菅ぶりだけが目立った。
同区では菅氏と土屋氏がライバル関係として長年しのぎを削ってきた。この日も土屋氏は「事前アンケートで菅氏はこう書いているが」と、何かにつけて菅バッシングを展開。たまらず菅氏は土屋氏が話している最中に「うそを言っている」と何度もヤジを飛ばした。
そんな菅氏に対して会場からは「菅さん、(ヤジ禁止の)ルール破っちゃだめ」とヤジ。菅氏が何かを言いかけると、「言い訳はよくない」とさらにヤジり、この有権者は退場処分になった。
イラ菅は舞台裏でも続いた。討論会後も菅氏と土屋氏の間で「うそを言うな」「うそじゃない」との押し問答が続いたのだ。横粂氏は「裏にはけてからも、すごい言い合ってました。外にも聞こえちゃうんで、主催者が割って入るほどです。土屋氏の意図は対立軸をハッキリさせることでしたが、菅氏は『反論させろ』とイライラしていました」と明かす。制止がなければ、つかみ合いになっていたかもしれない。
菅氏がイライラするほど東京18区は激戦区だ。前出3氏のほかに共産党、日本維新の会からも立候補。さらに、国民の生活が第一からも元民主党市議が立つと討論会で発表された。永田町関係者は「維新が土屋氏の保守票を奪い、生活が脱原発票を菅氏から奪う。横粂氏の狙いも菅氏の切り崩しです。菅氏は政治家として“あがり”になったので、菅離れが進んでいます」と指摘。今後もイライラは激化しそうだ。
赤字の部分の状況を考えるに先ず退場させるべきは菅直人だ。最初に討論会のルールを破ったのは菅直人であることは明らかだ。それを諌めた有権者が退場処分では公平ではない。この退場させられた有権者は「菅さん、(ヤジ禁止の)ルール破っちゃだめ」と言ったわけで公開討論会の基本を理解している。ルールを破ったのは菅直人だ。
大体、他の候補者になにかしらを指摘されてそれにブチ切れる程度では政治家をやる資質に欠けている。指摘されたことを受けてそれを野次ではなく討論の中で抗弁していくのが筋だ。そうすれば有権者はそれらの候補者たちの意見を参考にして支持する候補者を決める判断材料を得ることができる。壇上で対立候補が話している最中にその指摘が嘘だなんだと騒いで話を遮ろうとするなんて卑怯だ。公開討論会では候補者たちはお互いに決められた時間内で順番に意見を述べていくべきであって候補者が話している最中に他の候補者が野次を飛ばすなんてことは許されない。退場処分となった有権者は会場で勝手に発言したというルール違反により退場となってしまったわけだが、菅直人に投げかけた言葉は至極真っ当なものだ。
こんな器の小さい人物が日本の主張を務めたことは今でも寒気がする事実だ。実際に尖閣問題などや原発事故など、菅直人が首相でなければここまで悪化しなかったと思われる日本に残された負の遺産は少なくないが、考えようによっては菅直人が首相時代の日本はまさに綱渡りであって日本がもっと酷いことになっていてもおかしくなかった。単純に菅直人の前任の鳩山由紀夫が想像を超えた狂気の首相だったので菅直人への批判が少しは緩くなった。鳩山由紀夫の後ではどんな後任でも「前よりマシ」という評価になるというものだ。ところが菅直人、野田佳彦と鳩山以降の首相も最終的には悪い意味で誰が歴代最低の首相か甲乙つけがたいのだから民主党という政党は恐るべき日本のガンだということだ。
国民にとっては菅直人がいくらイライラしようが知ったこっちゃない。イライラしたいのは国民の方だ。震災でイライラ、原発事故でイライラ、首相辞任でイライラ、そして次の衆院選のための公開討論会でもイライラ。結局、菅直人はイライラしかしていない。