ゴリ押しがあんまりにも露骨なので批判の的となっている剛力彩芽。実際にはゴリ押しタレントは剛力彩芽ほどの猛烈プッシュではないものの数多く存在する。なぜ剛力彩芽が最も叩かれているのかといえば、やはりそれはストレートに言ってしまえば外見だろう。彼女が佐々木希や堀北真希のようななかなか文句がつけにくい容姿、もっと具体的にいえば外見に文句を言った側が妬みやそしりの類いで言っているといった印象を持たれるほどの美形ならばここまでは叩かれないことだろう。剛力彩芽は日本の芸能史上でもなかなか無かった現象だ。多くの人から「ブス」と言われながらもダントツのメディアへの露出の多さを誇っている。
無理を通せば道理が引っ込むと広告代理店も各メディアも考えているかのようで剛力彩芽などのいきなりやたらと露出が増えるタレントたちやK-POPやらをこれでもかっていうくらいに前面に出して「人気がある」と人々を思い込ませる、もしくは錯覚させようとしている。これがネットが無い時代だったら通じたのだろうが今はそんなに簡単な時代ではない。ネットが無ければ「あれ?この子、カワイイかな?」と少しは訝(いぶか)しく思ったとしても他者の意見を聞かないままなのでそのまま「たぶん自分の趣味には合わなくとも世間ではこの子は人気のあるキャラクターなのだろう」と納得してしまう。今は自分がおかしいと思うことと全く同じ意見の人々が膨大な数に及ぶことをネットで1分で確認できる。
ミジンコの場合は角度や表情によっては百歩譲ったところで、「まぁ、こういう今までに無かった顔の子が人気なのかなぁ?」くらいに当初は思っていた。その後、CMを見るに「この子かわいいか?」と疑問が募った。今週号のビックコミック スピリッツが決定打だ。この雑誌の表紙でここまでオバチャン顔は前代未聞だろう。青年誌なのだ。「男から支持率が高いグラビアアイドルやタレントを表紙に起用してナンボ」なのだ。いくらなんでもこの表紙はゴリ押しの結果の悲劇だ。毎週スピリッツを購入している読者たち、そうミジンコを含めた読者たちの悲劇だ。
[16回]
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