今回の記事、オーストラリア人とひとくくりにすることには若干の抵抗はあるものの、そう表現することが妥当という気持ちが強いためにオーストラリア人という表現のまま記事にする所存。
もう世界中で大論争となっているオーストラリアのラジオ番組によるキャサリン妃が入院していた病院へのいたずら電話の件。
既に誰が悪いのかは明らかだ。論争となっているのは加害者であるDJ二人ならびにラジオ番組の罪がどの程度重いものであるかということだろう。一人のただいたずらに引っ掛かっただけのなんの罪もない看護師の女性が命を絶ったのだ。このままで済むはずがない。DJ二人が直接的にこの悲劇の看護師を殺したわけではないし、当然のことながら彼女が命を落とすことを望んだわけでもないだろう。それでもこのDJ二人には大きな責任がある。番組は事前に弁護士に相談して法的な問題点がないことを確認してからその企画を実行に移したそうだがもはや法的云々だけで済ませられるはずもない事態となった。
ミジンコは最近は日本のニュースをほとんど見ておらず、海外のニュースでばかりこの件を知っているので尚更ことの重大さを感じる。イギリスとオーストラリアが抜き差しならない関係となっているのだから。そういったニュースでミジンコが聞いたことはこの自殺した看護師がとても勤勉実直だったこと、フィリピン出身
*(←聞き間違えで違う国だったら申し訳ない)からイギリスに渡って看護師を務めていた。同じく海外で働く身としてはこう表現したい。彼女は想像を絶する努力家だったはずだ。自分の出身国とは他言語の地で高度な技術とコミュニケーションスキルを要する仕事を立派に務めていた者が努力家でないわけがない。彼女がオーストラリアなまりが分からなかったくらいは仕方がないことだった。自分たちのなまりが当然分かっていたずらがすぐにバレると勝手な判断をしていたラジオ番組に100%の責任がある。
*途中ですが↑上記に訂正をば。教えてくださった方有難うございます。
豪ラジオ局の偽電話に怒り拡大、看護師死亡で(So-netニュース)
一部抜粋:
英南西部ブリストル(Bristol)にあるサルダナさんの自宅には、夫のベネディクト・バルボーザ(Benedict Barboza)さんと息子(14)、娘(16)を慰めるため、親戚や友人たちが集まっている。報道によると、一家は10年ほど前に、インドから移り住んだという。
まだ十代のお子さんたちがおられたのか・・・・・。
英・米の複数の報道で「フィリピン英語」という表現を聞いているのですがそこの経緯は不明です。
実は長年オーストラリア人たちに憤っていることがある。このブログを長くご覧の方々は何度かミジンコがオーストラリアのテレビ番組のいたずら企画に怒っているところを見たことがあることだろう。そう日本人へのいやがらせにしかなっていないいたずら企画を国営放送のゴールデンタイムの人気番組がやっているのだ。
ミジンコが以前に動画を確認したものだけでも2つ。どちらも酷い内容だった。ひとつはオーストラリアの国際空港にいる日本人観光客たちに水鉄砲をかけるというものだった。捕鯨への抗議として日本人狩りをしようという企画だった。多くの被害者はオーストラリア観光に来た日本人だったと思われる。あれはれっきとした傷害罪だった。海外からの観光客に水をかけて番組で面白おかしく伝える。しかも視聴率も良いときたもんだ。オーストラリア人の民度はどうなっているのか?と疑ってかかりたくなった。
もうひとつは渋谷の道玄坂などにオーストラリアの番組スタッフがロケに出向き、通行人(日本人)に肉を試食させ、食べ終わった後で「それは相撲取りの肉だ!」と嘘をついて反応を見るというものだった。その番組の主張はこうだった。『オーストラリア人が愛するクジラを食べる日本人に愛する相撲取りの肉を食べるという思いを味あわせる』←番組はもっと冗談として扱っていたが見ているこっちは言葉を失った。
「冗談」というものは相手が笑って許してくれる範囲でしか「冗談」ということには成り得ない。「いたずら」も然りだ。相手が被害を受けたと感じたのならばそれはもう冗談めいたいたずらとしては済ませられない。だからこそ「いたずら」には知性と配慮が必要とされる。
捕鯨問題についてもオーストラリアが寄港地でありオーストラリア人も加担しているという理由だけでオーストラリアの新聞や雑誌は総じて、シーシェパードやグリーンピースが日本人になにをしてもそれは当然の報いのように開き直った論調を掲載する。冗談じゃない。犯罪は犯罪だ。テロはテロだ。それが例え捕鯨を行う憎き日本人相手であろが犯罪の加害者は環境保護テロ組織なのであって日本人は被害者だ。それでもオーストラリアの紙面・誌面では日本の被害は無視して日本の捕鯨を非難するばかりだ。オーストラリアと同じくシーシェパードに加担している面が強い国として、アメリカ、ニュージーランド、オランダなどが挙げられるが、少なくともそれらの国でシーシェパード側の正当性を訴えるようなことはしていない。
ミジンコは米国事情に詳しいが、もはや環境保護団体がイコールして法律を守らない変人たちの集団という見方が大勢を占めている。まともな団体もあるのだろうとは思うがシーシェパード、グリーンピース、PETAなどの常軌を逸した活動の数々が広く周知されているのでそうなったのだ。そういう点では米国のジャーナリズムはまだバランスを保っているのだと感じる。対してオーストラリアはどうだろう?自国が加担している日本への数々の犯罪行為を認めるどころか開き直っている。まるで子供国家なのだ、オーストラリアは!
さて、これ↓が今の時点でのオーストラリア紙の反応なのだ。
キャサリン妃いたずら電話のDJが「精神的に破綻寸前」(Walker Plus)
一部抜粋:
一方、オーストラリアのメディアには、DJやラジオ局を非難する英国メディアへの批判的な記事もあり、シドニー・モーニング・ヘラルド紙は「オーストラリアの方が、バランスの取れた見解が見られる。英国では、まるで魔女狩りのようだ」と書き、ヘラルド・サン紙は「『君たちが殺した』と叫び続けるが良い。一線を越えてしまう人間をもう一人出したいのか?」と書いている。
これがオーストラリアの報道姿勢なのだ。まさに逆ギレ。日本のジャーナリズムも最低辺を這いずりまわっているがそれに並ぶのがオーストラリアのジャーナリズムだろう。どちらも国民の民度を下げることが使命かのような姿勢だ。
英国人の怒りを受けて反省するでもなくこうやってあろうことか英国を非難するオーストラリアの報道姿勢に大い疑問だ。日本への数々の失礼極まりない報道やテレビ番組企画が存在することもこの民度では納得だ。さすがに他の国では観光客に水鉄砲をかける企画は企画の段階で潰れるであろうし、わざわざ他国に赴いてその国を代表する競技の選手の肉と称したものを通行人に食べさせるなんて企画をやるわけがない。
さて、余談だが自殺した看護師が自殺した心境について理解が浅い人たちが多いと特に日本で感じる。どの程度の絶望だったのかをなかなか想像できないようだ。ミジンコはこの女性が絶望した気持ちの全てではないが少しだけ理解できる。
海外からその地で生涯を終えようと移住してきた人が死ぬ思いで取得したであろう資格と地位がただのいたずらで崩壊したのだ。その職場に残ろうにもずっと「個人情報、ましてやキャサリン妃の情報を漏らした者」としての烙印は消えないのだ。転職しようにもそのことを知られないようにすることはこれだけ大きなニュースとなった後では不可能だ。この女性は人生そのものを奪われたような気がしたことだろう。本当に気の毒で仕方がない。お悔やみという気持ちを簡単には言い出せないほどの彼女からの無念さを同じく外国人経験の長い身としては感じる。
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