街頭演説中の新潟県議を木製バットで小突いたとして、上越署などは21日、暴力行為等処罰法違反の疑いで、新潟県上越市、調理師、〇〇〇〇容疑者(22)を逮捕した。同署によると、〇〇容疑者は「どこの議員か知らなかったが、夜遅くまで仕事し寝ていたのにうるさかった」と容疑を認めているという。
同署によると、〇〇容疑者は20日午前8時ごろ、自宅近くの交差点で、ハンドマイクを使って街頭演説をしていた梅谷守県議(35)=民主にいがた=に後ろから近づき、「うるせえんだよ、脳天かち割るぞ」と脅しながら、太ももをバットで数回小突いた疑いが持たれている。
ソース元:
msn 産経ニュース
容疑者の実名が報道されているのだが、なんの慎重さも感じられない「速攻・実名報道」に疑問が残るので容疑者の氏名は伏字とした。
県議が被害者だと容疑者はあっという間に凶悪犯のような扱いをするマスコミの姿勢にも疑問なので。まるで政治家とマスコミがガッチリとタッグを組んでいるかのようで不気味でさえある。
さて、本題。
大前提として「暴行(太ももをバットで小突いた)」や「脅し(「脳天かち割るぞ」と言った)」、これ等の行為は被害者が被害届けを出した場合、確実に有罪になるであろうし、そもそも社会正義に反する行為で事情はどうあれペナルティーを課す社会でないといけないとは思う。
ただ、ミジンコも昼夜問わず仕事をしている身であるし、若いときは明け方に帰宅してなんとか数時間の睡眠を取り次の仕事に向かうなんて生活もしていたので「寝たいときに寝られない苦しみ」は理解できる。
ましてや自宅で布団に入ったのに騒音で眠られないってのはまさに地獄の苦しみ。ほんと大袈裟じゃないよ。経験した方ならお解りかと。
世の中はとかく、朝起きて仕事に行き夜帰ってきて眠る大多数の人々が基準でまわっているが、昼夜逆の生活を送っている人々がいるってことを意識した思いやりってものがあってもいいんじゃないかと。
20日午前8時ごろ、容疑者自宅近くの交差点で、ハンドマイクを使って演説を行った梅谷守県議、この容疑者が逮捕されることを良しとしているのだろうか?
自分が住宅がある場所で演説を始めたことがこの事件の発端だということくらいは自覚していて欲しい。
大音量の暴力というものは確実にあるのだから。
そういう配慮ができないのならば政治家以前の問題だ。
さて、
梅谷守県議のウェブサイトにアクセスしてみた。
最近は更新がされていないようなのだが、ともかくプロフィールなどを確認ができた。
別に彼のキャリアをとやかく言うつもりはない。ただし、彼の経歴から、いろいろと悩みながらも政治家を目指したということはうかがえた。う~ん、そういう人だからこそ、この容疑者となってしまった22歳の調理師の怒りを理解できる人物であって欲しい。
別に暴力を肯定しろってわけじゃない。ただ、「県民のために」とウェブのトップで表明している政治家なのであれば、警察官がきて容疑者が逮捕されたところで「自分も悪かった」と認めて事を穏便に済ませる、そんな人物であって欲しかった。
この容疑者、マスコミが大問題なのだが、もう全国ニュースで実名報道されてしまったのだ。それがどんなことなのか、梅谷守県議だって想像できるだろうに。
梅谷守県議のウェブサイトを訪問したのには理由がある。
もしかしたら、この件での謝罪文などが掲載されているのではないかと思ったのだ。もし県議自身も思いもよらぬほど、容疑者にとっての悪い事態になってしまっているのだとしたら・・・と思ったから。
「お知らせ」や「活動記」というコンテンツがあったが、残念ながら最近の更新は無い模様。
梅谷守県議は漢(おとこ)を見せるときじゃないだろうか?
ここは「朝の8時に住宅近くで演説を開始した自分にも非がある」とした上で22歳の調理師の将来が断たれるようなことには持っていかない。
そんな政治家なら、例え最初に配慮が足りない行いをしたとしても、ちゃんと責任が取れる政治家として信頼されるはずだ。
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