「今やるからね、ごめんね!」、巨大な竜の咆哮のごとく、某人気中華料理店のマスターがミジンコに謝罪。そもそも南国チャーハンはそんなに遅れてもいない。ただ出前注文が重なり厨房がいつもよりはゴタゴタしていただけだ。ミジンコはマスターの願いならば100年でも待つつもりでいた。だってマスター怖いんだもん。
このマスターはミジンコが「お名前の後に必ずさん付け」しなくはならない剛の者のお一人としている歴戦の勇者。
他にこの「さん付け必須」の方々には・・・・・
クレイトスさん:
大ヒットゲーム、ゴッド・オブ・ウォー・シリーズの主人公。人間でありながら怒るとギリシア神話の神々さえもブチ殺すオソロシスなお方。
ゴーストさん、ソープさん、プライスさん、サンドマンさん:
コール・オブ・デューティー モダン・ウォーフェア・シリーズに登場した英米の特殊部隊の隊員たち。人間離れした戦闘力を誇る面々。呼吸するのと同じくらい軽く敵にヘッドショットをかます。
プーチンさん:
ロシアの大統領。クマのプーさんと若干名前がかぶっているが生物としてはまったくの別物。ミジンコが「このハゲ!」とは言えない唯一の人類。
カレリンさん:
ルールを守っているのに存在が反則と言われたレスリング史上最強、いや霊長類の歴史で最強の漢。丸太を抱えて雪山をジョギングしている動画を見たがどう見てもイエティだった。
ホリフィールドさん:
スパーリングなのにガードしているミジンコの右腕を粉砕した現代の鬼。口惜しいので焼肉屋にてこの男が網の上で育てていた上ミノを奪って食った。そしたら「It's mine!!!(俺の!)」と超口惜しがっていたので今のところイーブン。
大体、さん付けモンスターたちはこんな感じ。そんなところに名を連ねる中華のマスターが従業員たちの動きに若干のご立腹。いつも恐いがいつもよりも更に恐かった。
南国チャーハンを食して店を出ようとしたミジンコ。伝票が自分のところに置かれていないことに気がついた。ガ、ガーン!前回、そんな伝票忘れがあったときはマスターがホール係の見習い君に「オラアァァァァ!&!%”)”’&’!&’!&!!!!!」と仰られていた。・・・・・・言えねぇよ、伝票がないなんて(=_=;)
だって前回のときはマスターがご機嫌なときにでも見習い君が粉微塵になるくらいに怒られていたじゃん・・・・・。
今回はマスター少し不機嫌じゃん?(-_-;)
カウンターの目の前にいたマスターに伝票がないことを気がつかれないように挨拶をして会計に向かうミジンコ。見習い君に小声で「伝票無かったから・・・・南国チャーハンね」と伝える優しさMAXなミジンコ。
「伝票が!?」と無駄に大声な見習い君。おい、コノヤロウ・・・・・。
マスターがフルアーマー・マスターに換装していたけれど、それは見ていないことにして店を後にしたミジンコ。悪いのは見習い君だ。
[17回]
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