今朝も7時前に出社。早めに出社する社員たちがやってくる9時までは自分のメールに集中。なにしろ1日で400通からのメールを読まないとならない。結構忙しい。
8時40分くらいに作業終了。パソコンのテレビを起動してフレジテレビの「特ダネ!」にチャンネルを合わせた。気になっている国民栄誉賞についての話題はもう終わっているかと諦めていた。予想通りに番組はその話題ではないことだった。
見たかった話題が見れなかったことは残念だったがもっと気になっている話題をやっていた。「生活保護受給者がパチンコなどをやっているところを目撃した場合は市民は通報の義務がある」とする条例を施行する兵庫県小野市の市長とスタジオの司会者(小倉
智昭)やコメンテイターやアナウンサーたちとの討論だった。先に感想を言うが「吐き気がするほど番組の卑劣さが滲み出ていた最低最悪な構成」であった。
先ず番組としては議論以前にはじめに「小野市が監視社会になる」と決めてかかっての構成であることがおかしかった。なにより気持ち悪かったのはスタジオの司会者もコメンテイターもアナウンサーまでもがずっと普段は見せたことがない陰鬱な表情をずっとキープしていたこと。あそこまでやるとまるで印象操作だ。市長が悪の権化のようにして恐ろしい社会を作ろうとしているというイメージを視聴者になんとか刷り込もうとしているとしか思えない。小倉、菊川、コメンテイターたちも総じて葬式モードだ。討論の場というよりも「いかにして市長が悪者であるという印象を持たせよう」と打ち合わせの段階から画策していたのだろう。そうでなければあそこまでしかめっ面が揃うわけがない。
更に小野市で生活保護を受けている男性のインタビュー(顔は映していない)を流していた。その男性は「パチンコはやっていないがコレ(タバコ)をやるのも悪いことのような気がして気が引ける」といったことを話していた。スタジオで爆笑でも起きればまだ救われたがスタジオは「ウンウン」と頷きモード。タチの悪いギャグとしか思えないことがVTRで流れたというのにスタジオの反応が異様だった。パチンコはやっていないがタバコを吸っている生活保護受給者の映像だったのだ。手にタバコを持っていた。それを指摘する者がスタジオに一人もいなかったのだ。
とにかく、小倉や菊川の異常なまでのしかめっ面が印象に残った。救いは両名とも演技力が救いようがないほど無いことだった。
実際、小野市の条例をよく読めば監視社会とはほど遠く、議会でも一人の議員しか反対していない納税者にとってのメリットがある条例だ。無駄な支出は少しでも抑えることは市議会の使命であるので市議会がちゃんと仕事をしていると言える。はっきり言おう。パチンコをやっている生活保護受給者への税負担は無駄だ。これを大声でいうと叩かれる方がどうかしている。
「特ダネ!」の番組姿勢は異常だ。小野市市長をどうにかして悪者に仕立てあげてパチンコ産業を守ろうとしている。本当に悪いのは誰だか明白だ。
番組は絶対に言わないのだろうが悪いのは・・・・・
・市民の税金で支えてもらっているのにパチンコだの嗜好品などにお金を使い社会復帰を放棄した生活保護受給者
・生活保護受給者からの利益を是としているパチンコ産業
・パチンコ産業がスポンサーであるからといって正しい政治を行おうとしている市長を自分たちの利益確保のために糾弾している「特ダネ!」の製作者と出演者たち
「特ダネ!」の番組スタッフならびに出演者たちに問いたい。テレビ業界がパチンコ産業からのスポンサーシップが無かったとしても同じ番組構成にしただろうか?パチンコをやる生活保護受給者を少しでも減らす努力を行政が行うことを批判しただろうか?「特ダネ!」は様々な社会問題を扱っては糾弾しているが、結局は社会を良くしていこうという気概があって番組作りをしているわけではないのだ。あくまでも自分たちの利権確保のために世論を誘導しようと試みているに過ぎない。だからとことんまで視聴率が低迷している。
最後に一言。番組の男性アナウンサーで「ダイキ」が下の名前の青年がいた。彼はなんと小野市の出身なのだそうな。討論の最中にその小野市で育った彼が市長に(監視社会になる旨を懸念して)コミュニティーが崩壊してしまうことを懸念していた。本当にそう思ったのか彼を問い質したい。番組に言わされていたわけではなく本心から彼が彼の考えとしてそんなことを懸念していたのだとしたら信じ難い発想だ。パチンコに行っている生活保護受給者が通報されたらコミュニティーが崩壊する?そんなことで崩壊するコミュニティーならば1度崩壊させてまともな大人のいる社会にした方が良いじゃないか!生活保護受給者が堂々とパチンコ屋に出入りして、それを誰も正さないコミュニティーなんかで育つ子供たちが将来まともな倫理観を備えた社会人になれる可能性を感じない。小野市の市民も議会も「総じて」という表現で差し支えないほど今回の条例に賛成しており、それこそが小野市が誇るべき倫理観の高さだ。その歓迎すべき状況の小野市のコミュニティーを小野市出身の若者が妙な方向で懸念しているその姿が非常に残念だった。あの言動が彼の本心ではなくテレビ局のアナウンサーであるが故に言わないとならなかったという状況のほうがまだ理解できる。小野市が正しい方向に進もうと頑張っているところを小野市出身の青年が邪魔をするなんてことは悲劇だ。
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