政府式典にて国会議員たちが「天皇陛下万歳」と唱和したことについて公明党・山口那津男代表が疑問を投げかけている。詳しくは→
政府式典で予定外の「陛下万歳」唱和 公明代表が苦言(日本経済新聞)
「憲法に国民主権がはっきりと規定されている中で日本の独立が認められた日だ。その意義を十分に踏まえた行動だったか問われる」と山口代表は記者団に話した。ん?憲法に国民主権とあるのは勿論だが、天皇は国民(日本)の象徴であると書かれているじゃないか。その国民の象徴に万歳をすると国民主権について問題があると考えるその思考回路はおかしくないだろうか?この公明党としての発言は要は天皇陛下に万歳をしたくないと言っている。こんな気味の悪い思考はそうはない。要は忠誠を誓う対象が他にいるのだから天皇陛下へは万歳をしたくないですよと言っているようなものだ。
今回の万歳唱和は天皇、皇后両陛下が退席される際に行われたものだ。動画を見たがごく自然なもので国家議員たちが日本を良くしていく決意を込めた万歳唱和だったように感じた。公明党が言うような国民の主権の危機といったものとはほど遠く、国会議員たちは気合を入れていこうぜ!ってなムードだった。それが日本にとって悪いことには思えない。王族が存在する国ならば国会議員が国王に国への忠誠の意思を示すことが問題になることはない。日本の場合だと、皇族に国への忠誠を示すと問題となるのだろうか?日本の場合、皇室は政治に関与しない。あくまでも象徴という立場ながらも日本の内政にも外交にも多大な貢献をしているのが今の皇室だ。その天皇、皇后両陛下が式典を退席するときに万歳はむしろ誇らしく思えた。たまには国民側も皇室への敬意を態度で示すべきだと考えるからだ。なにも天皇陛下に忠誠を誓え!などという大仰なことを言うつもりもないしそんな気もない。ただこういうことで国が一致団結して行こうとする姿勢は悪いこととは思えない。なぜ公明党はそこに異を唱えるのだろうか?まったくもって今回の公明党の批判には同意できない。
ミジンコは皇室については大した考えを持っていない。子供の頃から今に至るまで皇室に対してハハーーッ!と土下座してまるで神様扱いのような態度をしたことは一度もない。時代が時代ならば不敬罪といったところなのだろうか?それでも内堀通り(皇居を囲む幹線道路)を走るときには皇室の日本への献身的な姿勢への感謝の気持ちが自然と湧くときがある。テレビなどで皇族の超ハードスケジュールを知るたびに頭が下がる思いがする。国の式典で天皇、皇后両陛下が退席するときに議員たちが万歳で皇室への敬意と「日本をもっと良くしていきますよ!」という意思を伝えることは国民としていつもやって欲しいとさえ思う。
安倍総理も万歳唱和に朗らかに参加していた。首相や国家議員たちが国民を鼓舞するという意味でも万歳唱和はそんなに悪いこととは思えない。民主党が日の丸に酷い加工をした件や公立校の教師が君が代斉唱や起立を拒否した話に心底ムナクソ悪くなった。自分に愛国心があるのかとか普段はそこまで考えてもいない人生だがそういう事件を知るとそんなに良い気はしない。皇族も参加の晩餐会でも民主党議員が携帯を鳴らしたり出たりしていた件を聞き憤った。皇族を侮辱されると良い気はしないものだ。日本人として当たり前の感覚なのだと思う。そういえば自分では天皇陛下万歳と唱和したことがない。そんな機会は人生で1度もない。そんな自分でも議員たちの今回の万歳唱和は痛快に感じられたのだ。それが普通の日本人の感覚なのだと信じて疑わない。公明党はその普通の日本人の感覚にNo!と言っている。
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