財務相が「介入しない」とわざわざ発言することは愚かだ

麻生財務相の普段のべらんめぇ！といった感じの頼もしい「余計な発言」は楽しく聞いているが財務相としての以下のニュースソースでの発言はまったくもって酷いものだ。この発言は断じて支持できない。財務相、そして副総理としては余りにも軽はずみな発言だ。これでは民主党時代の歴代のトンデモ財務相たちと発言の質が大差ないではないか！ちょっとどころかだいぶ安倍政権の閣僚たちの弛みを感じて最近は胃が痛い日々だ。そこにきて麻生さんまでこんな調子とは情けない！まだなにも成功とまで言える成果を挙げていないアベノミクスの最初の段階においてユルユルで緊張感の途切れた安倍政権自体が足を引っ張っている。今度の参院選、自民党への投票を考え直したくなってきた。日本は復興して欲しい。だが驕り高ぶった自民党を更に調子づかせるわけにはいかない。悩ましいところだ。

ともかく以下の発言。麻生財務相は即刻なんらかの対応、要はもっと含みを持たせた言い方に訂正するべきだ。遅きに失してはいるがなにもしないよりかはマシだ。本当に麻生流のこういう「俺知らんもんね～」な態度が昔から大嫌いだ。もう72歳なんだから少しは直せよ、おっさん！吉田茂の変なところまで受け継がないでくれって！（＊今回の件では本気で怒っています）

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財務相、為替「注視しているが介入するつもりない」（日本経済新聞）
　麻生太郎副総理・財務・金融相は７日午前の閣議後記者会見で、前日のニューヨーク外国為替市場で円相場が一時１ドル＝95円台まで急上昇したことについて「我々の方としてそれだからどうのこうのとするつもりはない。注視はしているが、それによって介入するとか、直ちになんとかっていうのを今するつもりはない」との考えを示した。
 

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これでは民主政権時代の財務相であった藤井のおじいちゃんや官房長官のときの仙谷由人の政府方針を暴露してヘッジファンドにいいように食い物にされたときと変わらない。財務相がいちいち今は介入しないと発表するなんて前代未聞だ。こういうときはどうとでも取れる含みを持たせた表現に努めてヘッジファンドを牽制するべきだった。それをわざわざ為替介入をしない（円高を食い止めず）と手の内を明かしてしまうのだからヘッジファンドは笑いが止まらないだろう。

１円円高が進むたびに１兆円規模の輸出関連企業は300億円前後の減収となる。だからこそ今年は異常な水準だった過去数年間の円高が是正されつつあったので日本企業の多くがやっと一息つけたところだった。ところが安倍総理のいまいち理解不能の第３の矢についての演説でアベノミクスの成否に疑問符がつき、更に世界的なドル安傾向となり、一気に円高に。このままで円高が進めばアベノミクスが失敗どころか日本企業たちの存亡の危機だ。そんなときに財務相である麻生さんが含みもなんにもなく「介入しない」とわざわざ言うことはない。「介入しない」ことを責めているのではない。「介入しない」と手の内を明かしたことが間違っていると言っているのだ。

ヘッジファンドのディーラーがインタビューに答えているVTRを今でも覚えている。円はまるでヘッジファンドに玩ばれているかのようなこの数年でヘッジファンドが儲けるために日本の町工場が続々と倒産の憂き目に遭っているのだ。その件についてそのインタビューに答えていたディーラーは「なんとも思わない」と答えていた。それこそが資本主義経済だというのだ。確かにそのとおりなのかもしれない。だったらそんなディーラーたちを同じ資本主義でのやり方でぶっ潰してやろう！って気になっているのは日本ではミジンコだけだろうか？そんな怒れる日本人はもっといると信じている。為替市場では95―97円あたりにヘッジファンドの莫大なドル買いオーダーがひしめいているのでは？といった観測は以前からあった。なのでいったんそこまで円高が戻り、そこからまた円が売られていくといった見方が大勢を占めていた。単純にヘッジファンドの決算時期の都合もあり、その観測は半ば市場の規定路線のような感じさえした。困るのは日本の輸出産業だ。為替マネーのまるでゲームのような取り引きに巻き込まれて莫大な損失を被る。大企業は必死に耐え、中小企業は体力が持たずに倒産する。これを口先介入で防ぐことが今回はできたはずだ。それを麻生財務相はわざわざ「介入しない」と今後の方針をしないでもよい時と場所で発表した。この件については麻生財務相に明らかに非がある。この発言だけで数兆円分の日本の資産が減ったと捉え、その発言の無責任さを猛省していただきたい。ってか、ぶっとばすぞ、コノヤロウ！と今は思っている。G20で会談した各国の閣僚たちに対してのアピールなんだろうが、日本の財務相は外国の閣僚を安心させるよりも先に日本の国民を安心させるべきだ。

本当に麻生さんとは色々な縁もあり、愛すべきキャラクターであり、日本屈指の政治家だと思っているが、その発言の数々が時折信じられないくらい適当でその場限りなのが大嫌いだ。テキトーなんだよ、おっさん！！！（あー書いてて更にアッタマきた！）

実のところミジンコも今の介入には反対だ。今はそのタイミングではないと考えている。日本の長きに渡る円高で甘い汁を吸った諸外国、そしてヘッジファンドに目にもの見せてやる！といった介入は今ではないということには賛成だ。だからといって「介入しない」と財務相が述べるこたぁないだろう！くぉら！麻生！（あー更にアッタマきた！）
麻生財務相が今の政権でやった大きな仕事といえば外国の借金の棒引きだ。つまり日本が本当は返して貰えるはずの莫大な借金を帳消しにする代わりに外国と仲良くなったのだ。本当に仲良くなったのかは後にその外国に進出する企業が知ることになるだろう。つまり今のところは麻生財務相は国庫のプラマイで言えば莫大なマイナスの決定をしている。それが許されるのは他に大きな仕事をするという期待からだ。今日の馬鹿げた発言で更に（国庫からではないが）法人税として莫大なマイナス。このままこんな調子でやられてはかつての自民党の政治からなんの進歩もしていないということだ。国民が稼いで政治家が浪費する。こんな日本をまだやろうとしているのならば安倍政権を支持できない。