犬の散歩中に公園のベンチで干からびているヒゲを発見。もうすぐ死にそうな感じだったので華麗にスルーしてみた。
「そこの旅のお方、お水を分けてはくださらんか・・・・・」とヒゲ。水道までに距離があり、コンビニも遠い。自力で動くには干物と化したヒゲには厳しかったのだろう。
犬用に持ち歩いていた水の入ったペットボトルをヒゲに見せて「これでいいのならば恵んでやらんこともない」と俺様またしてもバファリンの半分の成分に変身。一応、お約束として犬用の皿を地面に置いて水を注いでみた。ヒゲ涙目。仕方ないのでペットボトルごとあげた。ヒゲ生き返る。なんだかとてつもなく邪(よこしま)な者を復活させてしまった気がしてミジンコは罪悪感に苛まれた。
公園でジョギング中のヲタモデルに出会ったヒゲ。携帯していた水を飲み干してしまっていたヲタモデルがヒゲの持っていたペットボトルを奪い取り、去り際に「なによ、これ!甘いじゃない!バカ!」という通常運転ともいえる罵声を浴びせていったのだとか。そりゃコカコーラゼロは甘い。
ヒゲはそのままベンチで15分ほど居眠りをして起きたら余りに自分から水分が抜けているので驚いたんだってさ。既に都内は猛暑だからね・・・・・・(-_-;)
水分を得たヒゲは元気になって「よっしゃー、痩せるぜー!」といって走って消えた。俺様がわざわざ美味しい水道水くらいしか自慢できることがない黄金の井戸でお馴染みでもない小金井市から持ってきた水道水入りペットボトルはヒゲに持ち去られた。
仕方がないので水を取りに戻ろうと家に帰ろうとしたらヲタモデルの後輩のモデルでアホの子がジョギングしているところを発見。ターゲットが「あ、こんにち・・・・」と言いかけたところでアホの子のサイドポーチに刺さっていたペットボトルを奪取。奪取でダッシュで逃げ。ウチの犬たちは逃げ足が速いのがいいところだ。
あの後、アホの子が誰のペットボトルを奪ったのか気になる。
[8回]
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