アメリカではよくある光景ではあるけれどこの再会のひとつひとつがとても重い。日本のネットで軽率に中国や韓国との戦争をやりたがっているかのような書き込みを多々見かけるが戦争とはこういう親子を何万、何十万人と生み出す行為だということを少しでも肌で感じ取れていれば戦争について「やってやろうじゃねーか!」といった愚かな書き込みは例えその場限りの嘘やハッタリだとしても書き込めないはずだ。そしてこのような再会が叶わない家族を生み出すのも戦争。
民間軍事会社に関わってしまった以上、ミジンコはこういう親子を数千人規模で背負っていることになる。重いなんてものじゃない。いつか遺族へのどんなに謝っても許されないであろう謝罪と墓参りの日々で1年365日のスケジュールが埋まる日が来るのではないかと恐れ脅えてはいる。いつか父の日が自分にとっては多くの家族から父親を奪ったことを一番痛感する日になるかもしれない。
[21回]
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