過去にテレビ番組の司会などを務める人物が公共の電波を使って閣僚に向かって「自殺すればいい」と発言している。この事は当時からネットではかなり取り上げられていた。
勿論、泥酔状態で記者会見に臨んだ故・中川昭一議員に落ち度が無かったとは思わない。閣僚という立場に於いて、どんな事情があるにせよ、記者にワインを勧められようともそれを断る節度は中川氏には必要だった。それは中川氏自身も痛恨の極みだったことだろう。ミジンコもあの中川氏を擁護しようとも思わなかったし、むしろあの記者会見には呆れ返っていた。怒って中川氏の会見の画像のおでこにネクタイを巻いたほどだ。(
その画像) 自分の適切な酒量をわきまえない人物は要職には向いていないという考え方も変わらない。有能な中川氏だから酒に呑まれてもOKなんてことではなかった。
だが、その不適切な振る舞いをした閣僚についてその閣僚の父親の自殺話に絡めて「自殺すればいい」というのは人としてどうかと思った。日本の恥を晒した人物なのだから自殺するべきだろうか?そもそもあれは日本の恥といったものだっただろうか?もっとそもそも論でいえば人が人に「自殺すればいい」と言っても良いのだろうか?良いわけない!
辛坊治郎は皆さんご存知のように冒険と称したいわばお遊びのようなことで海保や海自の救助隊員たちを危険に晒した。荒れた海での救助活動は二重遭難のリスクが非常に高かった。かかった燃料費や機体のメンテナンス費も莫大なものとなったことだろう。US-2を含めた複数の航空機を使った本土から1200km離れた海上、しかも高波での救助活動はいったんは中止(仕切り直し)となったほど難しいものだったようだ。この救助活動で海保や海自の救出部隊の隊員たちが犠牲になっていた可能性がある。
予期せぬ事故や天災によって救助を求めた船に海保や海自の職員が命をかけて救出活動を行うことに異を唱えるつもりはない。救助隊員たちは止めたって必ず救出に向かうことだろう。彼等の命に危険が及ぶ救出活動だとは分かっているがそういった救助活動自体には賛成だ。遭難している人々を助けられる可能性があるのならば、やはり救助隊員たちにリスクがあろうとも助けてあげて欲しい。
辛坊治郎の冒険失敗は海難事故なのだろうか?盲目のパートナーとお世辞にも冒険の準備万端とは言えなかった辛坊治郎の無謀な挑戦。はっきり言えば太平洋上で死ぬ気なのかと思っていた。そのくらい甘い見積もりで自称・冒険をやろうとしていた。その計画自体は知っていたが、いつの間にか出発していたらしく、その冒険の事実を知ったのは救助要請をしているというニュースでのこと。てっきり数年間の計画を立てて準備していくのかと思っていたのだ。ド素人が太平洋横断を目指すとは無茶にもほどがある。
このなんとも無謀な挑戦は海保と海自に余計なリスクを負わせ多額の税金を使った救助活動という結果に終わった。勿論、この結果の責任は辛坊治郎にある。中川昭一氏に「自殺すればいい」と罵った人物に敢えて自殺しろとは言うまい。それでは同じ穴のムジナとなってしまう。ところで辛坊治郎くん、日本には古来より切腹という・・・・い、いや、なんでもない。
まぁ、真面目な話を最後にしたい。別に辛坊治郎の死なんぞ望んではいない。それがなんの価値も自分にはないからだ。辛辣なモノ言いだとは分かっているがそういうことなのだ。だが、過去に中川氏が存命のときに辛坊治郎が罵った「自殺すればいい」についてはこうやって自分が叩かれる側になった今、改めて考えさせられるものがあるのではないだろうか?あの発言の重みを今は辛坊治郎が痛感できることだろう。今からでもあの発言については謝罪するべきだ。
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