民主党は参院選東京選挙区で党公認を取り消された大河原雅子氏を支援した菅直人元首相の処分について、3カ月間の党員資格停止処分とする方針を固めた。26日の常任幹事会で決定する。
菅氏について党執行部は当初、除籍(除名)し、衆院選比例代表で当選した菅氏に議席の返還を求める勧告をする処分案を提示。しかし菅氏や常任幹事会メンバーから反発を受け、軽減する方向となっていた。25日に海江田万里代表ら幹部らが協議した結果、処分は軽減するものの「反党行為に対する一定のけじめが必要」との認識で一致。3カ月間の党員資格停止処分とする方針を申し合わせた。党員資格停止3カ月の処分は、2012年6月の消費増税法採決で造反した鳩山由紀夫元首相と同じとなる。【笈田直樹】
ソース元: 毎日jp
甘い!身内に甘い民主党の本領発揮といったところか。民主党の党内処分は毎度のことながらこんな程度だとは容易に予想できた。菅直人を除名したらかつてのトロイカ体制の3人(鳩山、小沢、菅)全員が民主党からいなくなることになり、それはそれで内ゲバ大好きな組織らしかったのだが、恐らく処分した側の海江田や細野の方が民主党を出て行きたいのだろう。いやはやトロイカだとかほざいていた時はほんの4年ほど前のことなのだ。それが今やトロイカどころか民主党自体が崩壊寸前。まったく同情できない。自業自得だ、バカヤロウといった印象しか持てない。
実のところ民主党が菅直人を除名することをミジンコは望んでいなかった。ただでさえ元民主党の連中が次から次へと党籍ロンダリングをしまくっているところなので、なるべく民主党議員はひとつところにまとまったまま自滅して行って欲しいからだ。その方がこちらとしては都合が良いというのが本当のところ。今回の参院選でも“自民党支持者ではないが自民党を超ムッツリしながら応援していた”身としては各選挙区の自民党議員たちの対立候補たちを見て苦笑いの連続だった。肩書きが民主党ではなくとも「おまえ、元民主党じゃないかよ!」という候補者の多いこと多いこと。1議席も獲得できなかった生活の党は勿論のこと、肩書きが維新であろうが無所属であろうが例の有名な画像のように「元民主かも?」という雰囲気を漂わせている候補者は十中八九本当に元民主党議員や元々は民主党在籍の地方議員という有様。本当に油断ならないのだ、民主党も元民主も。
この民主党の菅直人への処分についてはまさにジレンマというものを感じる。あんな卑怯者にはもっとも重い罰を受けて欲しいという思いがあるものの、除名でフリーになられても今度はなにをしでかすか恐ろしい。鳩山由紀夫の例もあるので、いかに組織が腐っていようが民主党に鎖でつながれていてくれたほうが日本のリスクは減る。本来ならば民主党政権というふざけた政権を3年3ヶ月も続けた元凶であるトロイカ3名は沈む船・民主党と運命を共にして2度と浮き上がってこないことこそが僅かながらでも国と国民への罪滅ぼしというものだが、鳩山由紀夫は今もって日本に仇なす言動を繰り返し、小沢一郎はなんの責任も取らないまままたしても新党を結成して今やその党が風前の灯火、そしてまだ残っている菅直人は党執行部に逆らっての内ゲバ三昧。誰も国民に謝っていないし反省もしていない。
民主党の寿命を縮めるのには菅直人は有効だ。その点では本当に除名にならなくて良かった。そもそも民主党は公示日2日前に公認しないと決めた大河原候補に票を割らないで欲しかったわけで、実際には応援に駆けつけた菅直人はその民主党の大河原落しに貢献しているはずなのだ。菅直人が応援演説をするたびに大河原候補の獲得票を削っていただろうから本当は民主党の意向に沿った活動をしている。そこを民主党執行部は見て見ぬふりをしている。なんというか自己分析も自己評価もあさっての方向なのは民主党らしいといえばそうなのだがアタマが悪過ぎる。
今後は民主党には警戒しなければならない。まぁ、元々からして警戒をしているが「菅直人がらみ」で執行部を批判して離党の理由をこじつけてくる民主党議員たちがいないとも限らない。そういう卑怯な連中が次にどこへ向かうのかちゃんと把握しておかなければならない。ああ面倒!しかしながら「社会党 → 民主党」という悪夢は現実にあったので民主党の崩壊すなわちメデタシメデタシとはいかない。まったく!まるで死ぬ寸前に卵を産み落とす例の黒い虫みたいだぜ、民主党!
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