女性に対しては最低な男だが料理人としては一流だと思うのがヒゲさん。普段、「おい、ヒゲ、コノヤロウ!」といった感じでしか呼んだことがないがデザイン業界の先輩であり業界のイロハをミジンコに教えてくれた恩人だ。その後、デザイナーを引退してデザイナー時代に築いたうなるほどの資産をイタリア生活で散在し残った資産でイタリアンのお店を開いてまた稼ぎ出しやがるという異色の経歴を持つバツ2のオッサン。今、3度目の結婚生活。なぜだ!?世の中は女にだらしがないヤロウのほうがモテるのはなぜなんだ!?
ともあれ、ヒゲはイイヒト。こんだけ言っておいてフォローしても仕方がないがヒゲはアホなので大丈夫。この前も水を持たないでジョギングをしていたので「このゴンタクレが!」とウチの犬たちに襲わせておいた。ウチの犬たちはヒゲになついていない。むしろ敵として見ているようだ。ヒゲが「犬を使うとは卑怯だぞ!1対1で勝負しろ!いやダメだ!おまえは無理!ちきしょー!鍛えやがって!いやーーーーっ!」と叫びながら逃走していた。なんなんだそのオモシロ捨て台詞は。長年の付き合いだが今だにこのオッサンが面白い。
そんなヒゲ氏がトルコ滞在中に習得したというケバブ、正確には串に刺したシシケバブ(シシカバブ)を大量に作ってミジンコのお隣さん(みんな友人同士)の家で「シシケバブの会」とかいうやつを開催していた。そうメールに書いてあったのだが、要はヒゲの店の休業日にシシケバブを肴にお隣さんの大切なワインの数々を開けてしまおうという策略。ミジンコも乗った。
ミジンコはお隣さん宅をキパ子、キピッチと訪問。ミジ妻はまだ帰宅していなかった。お隣の全盛期のシンディー・クロフォード似の奥さん(←ブログに書いていいか?と断りを入れたらそう書けと言われた)が笑顔で迎えてくれて「ヒゲさんがたくさん焼き鳥持ってきてくれたのよ~」と。ミジンコもテーブルの上にどっさり山盛りのヒゲ持参シシケバブを見て「おお!ジャンボ串焼きじゃん!」と喜んだ。
その後にお隣の旦那さんが帰宅して「おっ!焼き鳥♪」と。ミジ妻もやってきて「やきとり~~~♪」と歓喜。ヒゲの奥さんが「さぁ、食べて。焼き鳥食べて。」とみんなに気をつかってくれていた。
誰も「シシケバブ」という名前で呼んでいなかった。ヒゲがトルコで学んだかなり本場の雰囲気が漂うシシケバブだったのだが・・・・・。鶏肉じゃないというのに焼き鳥で固定化。
宴の最後の方では酔っ払ったヒゲがシシケバブを「焼き鳥」って呼んでいた。もう焼き鳥でいいらしい。
[12回]
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