東京電力の2013年4~9月期の連結経常損益は1200億円前後の黒字となった模様。今後も黒字計上が続く見通しだが、解決のメドがまったく立っていない汚染水問題にかかるコストや柏崎刈羽原発の再稼働手続きが進まない現状では、経営が安定しているとは言えない・・・・と東電は考えているらしい。
まったくもってふざけた話だ。この東電という企業は国難とも言える事故を起こしておいて国有化されるわけでもなく、原発事故後もボーナスまで支払っている余裕っぷりだ。はて?東電は税金によって助けられたのではなかったっけか?兆単位で国から、すなわち我々の血税によって生き延びた経緯があるというのに黒字のときには自分たちだけの利益としてそのまま自分たちの金として使うつもりなのだろうか?はあぁぁぁ!?赤字のときは税金で助かって、黒字のときには自分たちだけの利益だと?そんな理屈が通るのか!?
その黒字分の利益は国庫に返還するなり、除染費用として自治体に譲渡するなり、今まで値上げした分の見直しを図るなりするのが筋だろうに!なんで赤字のときは税金を使い、儲かったら自分たちのモノって平気でやろうとしているんだ、この企業は・・・・・。どんだけ厚顔無恥なんだ、東電!
東電はコスト削減を徹底したほか、燃料費の上昇が一服し、採算が改善したが故の今回の黒字と見ているようだ。しかも夏の時期、ましてや今夏のような猛暑のときは電気利用量が増大するので黒字化は容易だったようだ。しかしながら、そういった全てのプラス材料には、昨年9月に実施した家庭用電気料金の引き上げが大きく寄与していることは疑いようもない。税金で助けられた上に更に電気料金で国民に助けられた東電というわけだ。そんな自社の力というよりは国民の支援におんぶにだっこだった東電が黒字化した暁にはその利益をどこにも還元しないというの断じて認められない。
今後も東電はことあるごとに国の支援を求めることだろう。汚染水問題解決にどれだけの費用がかかるのかまだその試算すら出しようがないほど先が見えていない。安倍総理はブエノスアイレスでなんの根拠もない嘘をついていたが、放射性物質もトン単位の大量の液体も完全に制御するには余りにも難しい。東電はこの黒字分を抱えたままどこにも還元せずに、次に国の支援が必要になったときにはまたしても図々しく税金の投入を願うつもりなのだろうか?図々しいにもほどがある。これではまるで東電が国民の健康を人質にして税金を搾り取っているだけじゃないか!
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