16日午後3時半ごろ、神奈川県三浦市三崎5丁目の埋め立て地で、在日米海軍厚木基地のヘリコプターMH60Sが不時着に失敗して横転。乗員4人のうち2人が重傷を負い救急搬送された。住宅地から100mほどの場所に緊急着陸、しかも着陸失敗によりヘリは横転。だからこそ搭乗員から2名もの重傷者を出してしまった。
この事故により米軍司令部、厚木基地の参謀など幹部たちが三浦市役所を訪問し市長たちに謝罪をしている。更にキャロライン・ケネディ駐日大使は神奈川県庁を訪れ黒岩祐治神奈川県知事に負傷したヘリ搭乗員たちへの迅速な救助活動を感謝した。その面談の後で黒岩知事は記者に向かって「ごめんなさいは無かった。」とわざわざ答えていた。
なんだか酷く人間性に欠けた発言だと感じた。こういう意見はアメリカ人では言い難いだろうし、日本人だからこそ日本人の行った非礼に対しては毅然とその部分は指摘するべきだと考えて猛烈に忙しい最中なのだが記事をこうやって公開することにした。
確かに不時着失敗は褒められたことではない。事故の映像を見るに一度地面に着いてからバランスを崩して横転したような損傷状態で機体を上手く制御できていなかったことが窺える。そういう事故を歓迎できるわけがない。それは米軍だって同じ思いだろう。誰も命を落とさなかったことは幸いだった。近くの電柱が傾いたそうだが、建物や人への被害は確認されていない。空き地(埋立地)を上空から探しての緊急着陸だったのだろう。パイロットの奮闘には敬意と感謝を表したい。搭乗員たちの早期の回復を願う。
話は黒岩知事の発言に戻りたい。で、ごめんなさいがなんだって?震災のときだけ「助けてくれー!」で、その同じ部隊の同じヘリ搭乗員たちが訓練を含めた活動中に事故を起こしたら謝れ謝れ謝れって人間としてどうだろうか?当ブログの管理人ミジンコはそういう態度は本当に恥ずかしいと考える。困ったときだけ頼ってその普段は助けてくれる人が事故を起こしたら「謝れ、謝れ、謝れ!」って、そんな人間を皆さんはどう思うだろうか?まぁ、そんなヤツとはもう付き合いたくもなくなるというところではないだろうか?
そりゃ事故については米軍は謝る。実際に三浦市役所に軍幹部たちが訪問して謝罪している。その後は事故防止に日米で励むより他にやるべきことはないはずだ。そこで米軍に謝れー!ってしつこく言うのはとても恥ずかしいことに思える。日本ってそこまで狭量でとにかく謝罪要求ばかりの国だったろうか?
事故を推奨するつもりは毛頭ないが事故が起きたときに先ずは謝罪を求める姿勢が本当に日本人として正しいやり方だろうか?キャロライン・ケネディ駐日大使が謝ったらすっきりするものだろうか?どうにも黒岩知事の考え方に違和感を覚える。
こういう記事をUPすると毎度のことながらどこぞの市民活動家だとかひたすら「日米地位協定」があーだこーだと議題とは別のことだけ書き逃げしていく卑怯者たちが現れるのだが、今回この記事を読まれた賢明な方々は単純に人間性の問題だとご理解いただけることだと信じている。事故機が東日本大震災のときに救助活動に使用されていたかは分からない。それでもどうしても震災のときの米軍の多数のヘリが被災地に物資や医療キットを運んでくれていた光景が忘れられないのだ。そんな米軍のヘリが地面に横たわった姿を見て、更に搭乗員たちが重傷と聞き胸が痛む。そして米軍は謝罪しているのだ。そこで更に駐米大使が神奈川県知事に謝罪する必要があるだろうか?デリケートな問題なのでケネディ駐日大使はもとより、米軍関係者も絶対にこの神奈川県知事の謝罪要求めいた愚痴についてなにも言えない。だからこそ日本人のミジンコは言いたい。今回の事故で駐米大使が神奈川県知事に謝罪する必要なんぞどこにもない。この県知事もマスコミもいちいち勝手な世論を妄想してこういう事件についてまるで日本人全員が米軍に怒っているかのような情報操作を行う。別に俺は怒っていないどころか、搭乗員たちが怪我をしたものの命に別状がなくて安堵しているのみだ。謝罪?要らないそんなことは。事故機はもしかしたらこれで退役かもしれない。そのことにも心が痛む。ケネディ駐日大使が県知事に救助への感謝だけ述べて謝罪をしなかったことには別になんの怒りの感情も湧かない。
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