記憶に新しいところでは伊豆大島への甚大な被害への自衛隊の懸命な救助活動、日本人の誰もが知っている東日本大震災の時の自衛隊の活躍。自衛隊は世界最高最大の救助隊でもあるのだ。当たり前といえばそうなのだが自衛隊は救助する要救助者を選別しない。自衛隊が出動したところで市民が救助費を支払う必要もない。国民としての税負担だけだ。自衛隊は献身的に市民を救出して感謝すらも求めていない。
週末の大雪で山梨県は大変なことになっている。東京の檜原村など関東各地でも自衛隊の救助活動が必要な場所がある。埼玉県のように市からの自衛隊出動要請をわざわざ却下する愚かな県もあるにはあるがほとんどの地域では自衛隊の救助と除雪作業が人を救っている。
ここまでの大雪だと建設会社など民間企業の除雪作業だけでは到底追いつかない。民主党政権が「コンクリートから人へ」とやっていたが建設業者が続々と倒産したことが除雪の即応性と遅れに影響を与えているようだ。全てが「コンクリートから人へ」のせいだとも思っていないが単純に民主党政権下で潰れに潰れた建設会社、その下請け、孫請け業者たち、つまりはそれら縮小した建設業界がイコールして除雪作業に役立つ重機の減少という皮肉な結果になっている模様。堤防建設予算を大批判した民主党、その直後の東日本大震災とあの大津波と若干かぶる感じがする。功罪簡単には判断できないものではあるが「コンクリートから人へ」とやって日本から重機が減ったことは今回の大雪のときは勿論、いつかは来るであろう次の大震災のときには決して良い結果にはならない。
重機ではないとできない作業がある。人間が何十人がかりで何日もかかる作業でも重機ならば1台で数時間でやってのけることもある。前述の民間の重機を保有する会社の減少については是非について賛否両論あるだろうが現実として重機を日本中に分散保有することは万が一のときには必要な措置だ。そして日本は既にその措置は取っているとも言える。自衛隊だ。自衛隊は多数の重機と操縦士を保有しており、それら重機チームを日本のどこへでも迅速に派遣できる。それが今も進行中の自衛隊による救助・除雪作業だ。
これが除雪作業中の自衛隊のホイールローダー。各地で毎晩徹夜での作業が続けられている。ミジンコもこのホイールローダーの操縦経験がある。こういう重機は確かにパワフルで通常の車両とは異なり土砂や雪なども物ともしないのだが操縦士の負担が大きい。車体の振動が激しい上にバケットの部分にドサっと雪をすくって持ち上げる操作など操縦する手(腕)への負担が結構なものなのだ。精神的にも凄く疲労する。バケットの操作は神経を使うからだ。ホイールローダーの場合、バケットのみ力で雪をすくうというよりも車体が前進する勢いで雪にバケットを突き、そのままバケットを上昇させながら車体は前に進めないとバケットいっぱいの雪をすくえない。その手と足の微妙な操作が難しい。重機は軽々と雪を排除しているように見えても操縦士はまさに過酷な肉体労働だ。その大変な作業を連日連夜行ってくれているのが自衛隊だ。
普段、なぜかこの日本では自衛隊を猛烈に叩く輩がいる。自衛隊を暴力装置などという失礼千万な呼称を使ったクソッタレな官房長官がいた。そんな仙谷由人が既に落選して国会議員ではないことが日本国民の答えだろう。山本太郎のスタッフは伊豆大島で懸命に救助活動をしていた自衛隊に対して許し難い暴言を吐いていた。『人を殺したくて自衛隊に行く人もいるんですかね?』だ。詳しくは→
類は友を呼ぶ、山本太郎のスタッフがまさにそれ
今回の自衛隊の救助・除雪作業を見ても今まで自衛隊を事あるごとに批判している連中は態度を改めないことだろう。そういうアホたちは置いておいて当ブログでは素直に自衛隊に感謝したい。当ブログは自衛隊員、警察官、救急救命隊員、災害救助犬チームの訓練士の方々など国を守り国民を救ってくださり、そして災害の犠牲になった方々のご遺体を見つけてくださっている方々から励みになる旨のご連絡を度々いただく。今回もちゃんと自衛隊の活躍を感謝している者もいる旨を伝えたくて記事にした次第。当ブログの読者の方々も思いは同じであると確信している。
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