ヲタモデルが我が家でお茶をしている。増やしに増やした観葉植物たちを持ってきてくれたからだ。不思議だ。ヲタモデルは性格的にはサボテンでも枯らしてしまいそうな大雑把なタイプなのに自宅の植物が妙に大きくなるらしい。秘訣は植物に話しかけることらしい。オカルトか!?
最近オトコと別れたヲタモデルとオトコがずっといないキパ子が「イイオトコは絶滅した説」を展開していた。なんでも「説」を付けるとなんだか学術的な意味を持っているかのように見えるが実際は科学の欠片もない。やけに元気よくその説を話し合っていたが同じ空間に「ここにイイオトコがいるんだけれどな~♪」とか言ってみたが完全に無視された。無視されたのが悲し過ぎたので、ヲタモデルのアイスティーに小さい羽虫が着水するのを目撃したけれど声が出なかった。いわゆるショック状態というやつなのでそのまま飲んでいたヲタモデルよ、許せ。
ミジ妻がマフィンを焼いた。皆さん、マフィンという食べ物を見たことがあるだろうか?我が家ではミジンコの為には絶対に焼かれない希少な食べ物だ。ウチでは滅多に見かけないのはマフィンかツチノコかというほどの幻の食べ物だ。ヲタモデルの為には面倒臭くないがミジンコの為には作るのが面倒臭いという伝説の食べ物だ、ひゃっほー!
ヲタモデルがマフィンを食べつつ「うまっ!こういうのを作れるオンナが結婚できるんだぜい!」とキパ子に解説。なんという婚活にまったく役に立たないアドバイス・・・・・。婚活に限らず、ヲタモデルが万物の全ての事象について納得のいく解説をしているところを1度も見たことも聞いたこともない。キパ子は「あ!UFOだ!」と空を指差す人がいたら必ず空を見るタイプ。マフィンで結婚の件も半ば信じていることはその表情を見ていると分かった。どんだけ単純なんだ、パパ心配・・・・・。
ミジ妻が「料理で釣られるオトコなんてダメダメのダメ子さんよ」と言っていた。ダメ子さんって誰やねん!とかツッコミを入れないミジンコ。昭和の香りがする表現にもじっと我慢だ。我が家のカースト制度的に自分にはツッコミ権が水槽のエビにしか無かったのだがそのエビも今はいない。
キパ子がミジ妻にマフィンの作り方を教えて教えて教えてとねだっていた。ヲタモデルはキパ子に作らせて自分が作ったことにする作戦について堂々と語っていた。今度どちらかに彼氏ができたときには「マフィン食べた?」とその未来の彼氏に訊いてみよっと。マフィン、おいしゅうございました。
[11回]
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