この夏最大の話題作が人知れずDVDリリース。一応5年くらい前に当ブログでも扱った
「メガシャーク VS ジャイアントオクトパス」、一応最後まで観たものの直径1cmほどのロープで拘束されてしまう体長100メートル超はあるクロコザウルスに失望してレビューを書くことをスルーした「メガシャーク VS クロコザウルス」、そして待ってなかったけれど待っていました!メガシャーク・シリーズ第3弾、「メガシャーク VS メカシャーク」のお出ましだぜ、皆の衆!ちなみに劇場予告編を当ブログで紹介したら結構反響があって驚いた。みんなどうかしている・・・・(ボソ
アサイラム作品なので当然のごとく主人公を含む主要キャストに役者オーラが無い。
信じられないだろうが向かって右が主人公の女性パイロット。彼女はアメリカ海軍が誇るエースパイロット。その為、極秘に開発を進めていたメカシャークのパイロットに選ばれた。隣の男性がメカシャークの開発担当のエンジニア。なんだか人事に恣意的なものを感じるが細かいことを気にしてはアメリカで生きていけない。優秀なパイロットであるこのおばちゃんが若干メタボ気味なことも気にしてはいけない。アメリカ社会で生活していて、それは仕方のないことだ。アメリカでは空気を吸っても水を飲んでも太る。
ちなみに右がメカシャーク起動時の内部の機械の様子。自作PCでたまに見かける赤いダイオードが輝く空冷ファンだ。秋葉原や通販などで買える。メカシャークも見た感じ自作できそうだ。
こういった庶民的な部品に囲まれたメカシャークのコックピット。それでも人工知能「ネロ」が色々と難しいことを担当してくれるのでパイロットはラクチンだ。
これは生(ナマ)の方のメガシャークが民間航空機にかぶりつこうとしていたところを機械のメカシャークが体当たりして防いだ瞬間を捉えた貴重な写真である。なんで海の生物がわざわざ雲の上を飛ぶ旅客機を食べようとするのか、その感覚は理解に苦しむがメガシャークの気持ちは誰にも分からない。恐らく監督ですらメガシャークの行動原理なんていちいち考えて映画を作っていなかったことだろう。テキトーに襲い、テキトーに暴れて、テキトーにやられる、これらテキトー三原則を堅守してこそのアサイラムのモンスターたちだ。
アメリカ沿岸で軽く空母などを沈めた後でメガシャークはオーストラリア方面に向かう。なんでもデカいながらも基本はサメということで繁殖期もあり、その繁殖のパートナーのいるであろうオーストラリア方面に向かったと博士が力説。ちなみに劇中、誰もメガシャークとは呼ばない。終始、古代生物のメガロドンと呼んでいた。原題でも「メガシャーク」ではあるのだが基本このシリーズの巨大サメは太古のメガロドンが復活したという設定らしい。そんな貴重な古代生物を艦隊で猛攻撃するアメリカ軍は容赦ないぜ!USA!USA!USA!
戦闘中に負傷したおばちゃんパイロットが一端メカシャークから降りる。人工知能のネロにメガシャークの操縦を託す米海軍。ところがネロが暴走してメカシャークがオーストラリアの都市で大暴れ、予告編では陸上モードのメカシャークが大活躍するとばかり思っていたのだが、陸上に上がったメカシャークはひたすらオージーたちを食い散らかしていた。陸で巨大戦車と化したメカシャークが大暴れ、海からはメガシャークがやってきてオーストラリアの被害は甚大なものに。
これぞ、メカシャーク陸上モードの雄姿。どうせオーストラリアで暴れるのならばメカクジラの方が良かったのに・・・・。
オーストラリア沿岸で暴れるメガシャークに拳銃で応戦する米海軍司令官。「勝負はついていない」というよりもメガシャークに相手にされていない。
艦隊は全滅、海に漂う司令官。そこで静かに救助を待っていれば良いものを負けず嫌いな司令官は、わざわざ自分が生きていることをメガシャークに知らせる。こういうところがアメリカ人らしいといえばらしい。後先考えずに先ずは「負けていない」ことを主張する。
その主張の結果が・・・・・
お約束の結果に・・・・。雉も鳴かずば撃たれまい。メガシャークからしてみれば、司令官なんてあさりのお味噌汁にたまに入っているミニ蟹くらいの食べ応えしかないだろうに、わざわざ喰いに戻って来るなんてよほどアタマにきたのだろう。確かに自分の周囲を飛ぶ蚊が「かかってこいやー!」とか言ってきたら全力でつぶしにかかるかもしれない。
そんなメガシャークも開発エンジニアの機転によりメカシャークもろとも大爆発。最初から無人のメカシャークをミサイルと化してメガシャークにぶつけておけばオーストラリアは壊滅せずに済んだのに!それだとメカシャークというよりもサメの形をしたミサイルでしかないけれどさ。
正直いってアサイラム作品としては今作品は突き抜け方と馬鹿馬鹿しさの両面で小粒だった。タイトルからして相当期待されるものだったが、妙にちゃんと作ろうとして外してしまった感がある。アサイラムがちゃんとした映画を作ろうとしても無理があるというものだ。もっと身の程を知った作品作りを心掛けて欲しいものだ。こんなことではメガシャークも浮かばれない。
[7回]
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