プーチン大統領は顔面蒼白だ。表現としてのそれではなく、本当に最近のプーチン大統領の怯えきった様子からは一国のリーダーとしての覇気が感じられない。
動画で見ればもっとその酷さが分かる。
これが現実だ。西側の勢力拡大に苛立ち、クリミア半島を我が物にしようと軍事侵攻をしたところまではプーチン大統領も威勢が良かった。ところが親ロシア派ウクライナ人たちはプーチン大統領の思惑通りには動きはしなかった。制御できない親ロシア派はウクライナ国内で襲撃活動を止めず、警察署や消防署まで襲う始末。そしてウクライナの輸送機までも撃墜した。全てはロシアが最初にクリミア半島へ侵攻したところから始まった。ロシアはロシア軍を送って親ロシア派の住民を煽っていたというのに軍事侵攻だとは認めないままクリミアをウクライナから奪い取った。クリミアだけに留めておいて軍事侵攻したことは有耶無耶にしたロシア政府の思惑とは関係なく親ロシア派住民たちは止まらなかった。ウクライナはもはや内戦状態だ。初めから分かり切っていることだった。クリミアだけで終わるはずが無かった。
そして皆さんもご存知のようにマレーシア航空の撃墜だ。なんの関係もないマレーシア航空の乗客と乗務員298名もの命が奪われた。誰かが地対空ミサイルを発射さえしなければ、なんの問題もなくオランダからマレーシアまで無事に飛んだであろう旅客機はウクライナ東部に墜落。しかも事故調査委員会を親ロシア派が妨害しているという許し難い状況だ。親ロシア派の暴挙の数々を延々と擁護してきたロシア政府も流石にまずいと思ったのか、事故調査への協力を望む旨の声明を発表している。ロシア政府としては、このままでは親ロシア派だけではなく、ロシア自体が世界から孤立し四面楚歌となることに焦っているようだ。そんな中での写真や動画で見て取れるプーチン大統領の怯えきった顔だ。はっきり言って世間の評判とは裏腹のプーチンという男の小心者ぶりが露呈して痛快ではある。本当に強い男、本当に器のデカい男、本当に肝の座った男は対立する人物の暗殺などという姑息な手段は選ばないし、武力で他国を威圧したりしない。プーチン批判していたジャーナリストたちがいったい何人命を落とし消息不明になっていることか。ウクライナのみならず、武力で制圧できるとタカを括ったプーチン大統領下のロシア軍が今までどれだけ他国に威圧的な態度を取って来たことか。それら全てのプーチン大統領の下で行われたであろうことが男として小さい。本当に強い男は絶対に取らない卑劣な手段をプーチンという男は過去から今に至るまでずっと選択している。
親ロシア派住民からもユーロへの参加を望むウクライナ人からも多くの犠牲者が出ている。そして遂にはウクライナ国民でもなんでもないマレーシア航空の乗客や乗務員からも298名もの犠牲が出てしまった。クリミアへの軍事侵攻が無ければ誰も死なないで済んだというのに、当時はプーチン大統領は御用記者だけを揃えた会見でしたり顔で身勝手な主張を繰り返していた。この日本でもバカヤロウたちが「プーチンはさすがだ!」とか「プーチンは軍事力の使い方が分かっている」いった書き込みをする者が数多くいたことを覚えている。ほんの少し冷静に理知的に考えれば、クリミアからの流れで親ロシア派が暴走して大惨事が起きることは簡単に予想できたことだ。いったい今のプーチンのどこが「さすが」なのだろうか?もう自分でもどうして良いか分からないまま世界を敵にまわすことになり怯え切っているだけじゃないか!そんな小心者の分際で戦争の火ぶたを切るようなことを安易に始めた愚かな大統領、それがプーチンだ。
もはやロシア単独では親ロシア派は制御できないことは明白だ。しかもハシゴを外された親ロシア派の矛先はウクライナではなくてロシアに向く可能性すらあるのだ。親ロシア派はまるでバーバリアン軍団だ。ただひたすら暴力によってウクライナを蹂躙したいだけのように見える。そんな暴徒の集団の親ロシア派が、地対空ミサイルをくれたくせにそれを撃ったら「俺知らんもんね~」なロシアをどう捉えるだろうか?アメリカ、いや正確にはCIAだが、最初は味方だったビン・ラディンが暴走し始めてハシゴを外したら、アルカイダという凶悪な敵と化して今も苦しめられている。それをプーチン大統領以下ロシア人たちは重々承知していたというのに、今まさに自分たちが同じことをしている。チェチェンやグルジアだけではなく、今度はウクライナの親ロシア派がプーチンの命を狙いロシア政府の転覆を狙ってくるということになる。元々領土同然だったクリミア半島を手に入れることでロシア人は新たな敵を作った。プーチン大統領個人にしても、果たして一生暗殺から逃れて生きていけるのかどうか疑問なほど敵が多い。そしてロシア人たちも新たな親ロシア派(だった)ウクライナ人たちからも恨まれることとなった。半ば逆恨みのような状況だが今後のロシア政府の対応によっては先ず間違いなく親ロシア派は敵となる。なんという愚かな侵略国家だろうか。次々と敵を増やしていっては報復に怯えている。
[19回]
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