あの山本太郎がイスラエル大使館前のデモにて「イスラエルと日本は似ている。ともに同盟国(米国)頼みで、周辺国との関係も悪い。日本は武器輸出解禁で、ますますイスラエル化する。イスラエルがガザでやっていることは、戦争ではない。屈指の軍事力を持つ国が一カ所に集めた人に対して行う『大量殺戮』だ。絶対に許せない。ガザの叫びに応えて抗議の声を上げていこう」と述べた。詳しくは→
7・11イスラエル大使館前抗議と今後の取り組み(人民新聞オンライン)←ちなみにこのニュースソース、最後の行で「安倍政権の企てをつぶすことが、ガザの人々と共に生きていくことにつながるのではないでしょうか。」と〆ているようなニュースサイト。
イスラエルのガザへの蛮行を擁護する気は更々ないが、一応は国会議員たる者がこの程度の認識で今ガザで起きていることを語るとは余りにもその言動が浅薄過ぎる。ハマスがどのようにしてガザの人々を人間の盾としているのかを知れば、批判されるべきはイスラエルだけではなくパレスチナ側、そして勿論事態の悪化を止められないアメリカや国連も含めた全ての勢力だ。ハマスは空爆が予想された地域の住民たちが避難することを恐怖で阻止して実際に空爆の民間人の犠牲が出るとイスラエルを批判している。それが分かっている上でも空爆をするイスラエルもそのイスラエルを今だに擁護するアメリカも、自分たちの同朋の命すらも利用するハマスも、この悲惨な状況にまったく無力な国連と、全てがどうかしている。
そんな関わる全ての勢力が批判されるべきではあるとはいえ、イスラエルへのデモで日本が悪いと主張する日本の国会議員って一体なんなんだろうか?日本が周辺国との関係が悪いと山本太郎は主張しているが、周辺国とは言っても関係が悪い国といえば中国と韓国の2ヶ国だろう。その関係悪化の原因の多くは日本ではなくむしろ中韓両国にあるわけで、日本の国会議員が日中韓関係の今の状況について日本だけを責めるのは余りにも理不尽だ。
イスラエルが酷い → 結局日本が悪い → 安倍政権を打倒しよう!・・・って無茶苦茶な論理展開でもはやコントの世界だ。
いはやは驚いた。ガザ地区で苦しむ人々を救うための活動すらも結論は日本が悪いになるとは、もはやなんでもありだ。世界のどこで紛争が起きても日本が悪い、日本が軍事侵攻しそうだって結論に至る活動家たち、そしてなんと国会議員もいるということだ。日本人は大変だ。
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