最近のヒーロー事情はどうなっているのかとほとんど早送りながらも「烈車戦隊トッキュウジャー」(※ 「列車」の誤字ではなく烈車で正しい。戦隊モノらしいいいセンス!)と「仮面ライダー ドライブ」を何話かチェック。子供のツボを捉えることは大人を楽しませることよりも数段難しい。子供たちの方が作品作りにシビアで「つまらない」への基準が厳しい。そういう難しい作品作りが強いられる中、2作品ともに随分と考えられて作られていると感じた。
驚いたのはミジンコが子供の頃のようなアナログな作りとは異なることと、ヒーローたちの必殺技の派手さ。上記のgifアニメは仮面ライダー ドライブのキック。ライダーなのにドライブってなんやねん!というツッコミは置いておいて、というかそれを言ったら仮面ドライバーが正解ということになってしまい「ライダー」ではなくなってしまう。ともかく、その仮面ドライバーならぬ仮面ライダーは自動車の車輪らしきものを多数出現させ、その回転力に身を任せて猛スピードのライダーキックを敵にぶちかます。しかもバリエーション豊富。こんなキック、重装備の着グルミでも耐えられない。だから絶対にふなっしーにはこのキックをしないで欲しい。するなよ!絶対にするなよ!
トッキュウジャーの方はミジンコが観た回ではヒーロー側の巨大ロボが3体も出てきて見た目からして雑魚キャラの怪人(巨大化バージョン)を倒していた。そりゃもうもの凄い猛攻撃で巨大ロボ3体の一方的な攻撃。最近のヒーローものはこういう感じなのだろうか?ミジンコ世代はちょっと違和感を感じるかもしれない。ウルトラマンも巨大ロボも前半苦戦しつつ最後には必殺技で〆るというプロレスの定番のような戦いを見慣れていたので正義のヒーロー側が圧倒的に強いという展開に多少の戸惑いを感じた。
なにしろミジンコが着グルミを着た原点は5対1で怪人(着グルミ)をボコボコにする戦隊ヒーローたちがいつか単独で戦う怪人に負けるという展開を希望しているからだ。戦隊モノの着グルミオファー、お待ち申し上げておりますで候。(※ 但し、当方、ガチのフルコンタクトを所望しております。ヒーローたちの治療費は負担致します。そんなに強くは叩きません。)
たまたま観た回がヒーロー側が圧倒的に強いときということもあったのだとは思うけれど、悪の側がまったく手も足も出ないという戦いは教育上どうなのよ?と思ったりもした。そんなに簡単に敵を打倒できないということが世界の現実であり、そもそもなにを持って正義とするのか悪とするのかも難しい。片方の言う正義はもう片方からすれば悪な場合もある。子供向け番組にそこまで求めるのも酷だと思うが、もうちょっとウルトラマンなどの演出にあったワビサビが欲しい気がする。
[12回]
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