記事タイトルで「何も学んでいない」とは記したが実際には「何ら反省していない」の方が実情に近いような気もする。
アイドル云々の話は当ブログをご覧の皆さんの多くにはなんの関心もないことなのかもしれないが、それでも社会悪として当ブログが捉えていることについて無視するわけにもいかない。別にアイドルの存在を否定する気もないし、アイドルが好きな人たちがいたところでそれもひとつの趣味や生き甲斐なのだろうとも考えているが、この社会に妙な影響というべきか、倫理観の低下を推奨するかのごとき活動を延々と看過しているわけにもいかない。どーーーーー考えたって、未成年を含む多数の女性たちに握手会などという不気味極まりないイベントへの強制参加を強いて、そのイベントへの参加にはファンたちはCDを購入、しかもCDを多く買えば買うほど握手できる機会と時間を得るなどという狂った商法が横行する現状はおかしい。
AKBグループでもテレビ欄に「清純派グループ」と表記される乃木坂46の中心メンバーの一人が週刊文春によって不倫(と一応は恋愛関係だったと称している)を報じてからというもの、ファンたちは阿鼻叫喚、その不倫相手が属する集英社も相当に混乱した模様。当事者であるそのアイドルグループのメンバーはラジオの生放送で涙ながらに謝罪するも、ラジオ局への入りの車中で笑っている姿や番組収録後に同じグループのメンバーたちとの記念撮影でのみんなでピースサインといった写真まで流失してファンたち大激怒。ファンたちには申し訳ない・・・とそれほどは思っていないが正直それらの写真は笑った。女って強いなと。
ともかく、これから更に人気が加速しそうなアイドルグループが乃木坂46だったようで本家のAKB48を食う勢いだった模様。本当にこれから同グループのメディアでの露出が増えてCM契約なども増えたであろうその矢先に今回のスキャンダルで、同グループが所属しているソニー・ミュージック・エンターテイメントやAKBグループ運営会社であるAKSなどは大きな被害を被っている。不倫をしてしまったメンバー単独の問題で済むはずもなく、そういうメンバーが在籍しているグループをわざわざ番組やイベントに呼ぶことはかなりハードルが高くなり、新規のCM契約はかなり遠のいた上に既存のCM契約企業が撤退どころか損害賠償請求まで有り得る事態だ。どこの企業が不倫スキャンダルのあったメンバーのいるアイドルグループを起用したいというのか?という現実的な話だ。これもアイドルグループの避けられない現実というべきか、たった一人のメンバーが行った不祥事や事件であろうとも、そのグループ全体の活動も制限され、同じグループのメンバーたちも今後の活動機会を損失する。
皆さんも乃木坂46といってもほとんど詳しくないことだろう。アイドルオタクたちの間では相当に有名なグループであったとしても、世間一般で言えばほとんど知られていないというのが今の日本のアイドルの現況だ。乃木坂46であろうがAKB48であろうがほとんどのメンバーは一般的な認知度は低く、主要メンバーでさえ、なかなかアイドルに詳しい人でも無い限りは、メンバーたちの顔と名前が一致しないどころか顔も名前も知らないといったところだろう。実のところミジンコも数日前までそうだった。が!それではこの記事を書く資格がないと思い、数日間勉強した。勉強したといっても資料を見れば全て覚えるの術を使っただけなのでラクな作業だった。今、嘘のような話だろうが乃木坂46の研究生以外の全メンバーの氏名だけではなく、年齢、身長、出身地、特技や過去の注目された言動など全て暗記した。更に言えば彼女たちのシングル曲10曲の歌詞も丸暗記。そして・・・・「やりすぎ!」と周囲にドン引きされ中。ミジンコはギフテッドではないが努力で資料全覚えができるのだ。そして覚えた数々の事象のほとんどがまったく仕事とは関係なくお金儲けにもつながっていない。B級映画何百作品もの台詞を冒頭から最後まで反復できたところで金にはならねーんだよ、自分!(涙)・・・・・話が脱線、失礼。
ともかくメンバーたちの個性などは大体把握した。なぜその作業が必要だったのかといえば、元々AKBグループに対して良い印象がなくむしろ敵視している自分だからこそ、先ずは乃木坂46というグループに詳しくなってからではないと正しい判断ができないのだと考えたからだ。ファンの目線で今回のスキャンダルはどう映るのかを考えないことにはファンたちの阿鼻叫喚がギャグにしか見えない上にこういったアイドル運営会社側の措置の何がおかしくて何がおかしくないのかも判断がつかない。
該当するアイドルグループに対して知識が無く、思い入れがゼロのとき、つまり当初の今回の件での印象はおおまかではあるが3点、
「馬鹿なアイドルが嘘の言い訳をして、まだファンがついてくると思っている(確かにこんなことがあっても離れないファンは少なからずいる)」
「書店でそのアイドルをナンパしたということになっている集英社の編集者は正真正銘のクズヤロウだな」
「AKBグループは相変わらずこんなこと(言葉を濁さずにいえば枕営業)をアイドルたちに強制的ではないという逃げ道を用意した上で強いているのか?」
以上だ。乃木坂46の現状おかれているアイドルグループとしては人気なものの、個々のメンバーの活躍、将来性などについては「微妙」という表現しか思いつかない、いわば「興味なし」の自分では、上記の3点に自分の思考を縛り過ぎてしまうと考えた。
この乃木坂46に仕事で関わった人々からも話を聞き、集英社に属する者たちからも話せる範囲ではあるものの色々と実情を聞き勉強した後の印象としては以下のとおり。
今回の当事者である乃木坂46のメンバーは集英社の週刊ヤングジャンプのグラビア担当者を春まで務めていたというその中年編集者を見てまんまと騙されたのだろう。正確に言えば両者が騙し合っていたのだろう。この編集者は前述のとおり、春にはグラビア担当から外れている。つまり文春に写真を撮られた先月の時点ではもうそれほどグラビアへの権限も無かったことだろう。それでもその編集者の社内での評価は低かろうとも(変なあだ名までつけられており、かなり小馬鹿にされていた模様)、アイドル3年目とはいえ、浪人生からオーディションを受けて社会経験がアイドルとしてしかない22歳の女性にしてみれば、それはもうその編集者は頼もしく見えたのだろう。恐らくそのメンバーは少なからずのプレッシャーに晒されており、ずっとグループ内での競争で上位に位置していなければならないと考えていたのだろう。現に彼女は常に上位メンバーだ。グラビア界でも難関中の難関であるヤングジャンプへの掲載をチラつかせられれば心が動いたことだろう。その後の彼女の行動を枕営業と称するのは簡単だが、実際にはかなり割り切ったギブ&テイクを狙っていたのだと思う。ところが編集者の方はとっくにグラビア担当から外れているのだ。なんでいつまで経ってもそんなおっさんとそのメンバーがデートを繰り返し、業界人御用達と言われるカラオケ店に出入りしていたのか、そこが分からない。そこは本当に恋愛関係に発展したのか、それともメンバーはずっと編集者がなんらかの権限を有していると信じていたのか、信じさせられていたのかは不明だ。ちなみにそのカラオケ店、ミジンコなどは絶対にその店には例え目的がカラオケでも立ち入らないように周囲から厳命されている。要はカラオケルームなのにお風呂は付いているはベッドまで備えつけられている場所なのだ。本当にカラオケをしていたとしても言い訳が通らない場所なので絶対に入らないことこそが無用な詮索をされずに済む最善策なのだ。
悲しいかな、その乃木坂46メンバーはヤングジャンプ誌上での単独グラビアでの掲載経験は今もって無し。漫画のキャラに成りきる企画で複数メンバーとの共演はあった。書店で編集者にナンパされたと称しているが、この時にその編集者と知り合ったであろうことは想像に難くない。そして繰り返すがその後、彼女の単独グラビアは1度もヤングジャンプ誌上に掲載されていない。つくづく彼女は愚かなことをしたものだと思う。それは誰よりも彼女が痛感していることだろう。
はっきり言ってしまえばグラビア程度(といっては気の毒ではあるが・・・・)では編集者の権力が及ぶ場合もあるのだろうが、もっと大きなプロジェクト、具体的に言えば映画の主演だとか大手企業のCMなどの大きなお金が動き大勢の人間が動くことで世間一般で言われているほど枕営業とやらが実を結んでいるところを見たことがない。ミジンコのような立場の者がそういうことを言うことが意外だろうが、実際に何億円、下手とすれば何十億円ものお金が動き、何百人もの関係各位が動くようなプロジェクトで、例えそのプロジェクトのリーダーであろうとも特定の人物を確実に起用できるような強大な権力なんて有するものだろうか?と素直に思う。そんな企画を見たことも聞いたこともないのだ。事務所が特定の所属タレントを推して、それに広告代理店も乗っかり、更に制作会社も乗り、スポンサー企業も同意するということは数十から百人を超えるプロフェッショナルたちが関わり納得した上で企画は進むのだ。誰かが誰かと恋愛関係にあるから起用されるなんて馬鹿げた話が実現するとは思えない。それでも、枕営業と呼ばれることが全くないとも考えていない。つまり、枕営業では大きな仕事を得ることは先ず不可能なのだが、そんなことを匂わせた上で結局は好きでもないおっさんたちに身体を許した女性たちは望んだものは得られないということが起きているのだろう。なんという馬鹿げたことだ。現実として枕営業なんてことをしない方が未来に可能性が残るのだ。売れたければ枕をしない。こっちが賢明な選択なのだ。枕営業になると思っているようなことは先ず何も実を結ばない上に、それが世間にバレたら芸能活動終了の憂き目にあるやもしれないリスクしかない愚行だ。今回の乃木坂46の件などはまさにそのまんまのケースで、該当メンバーには運営側はなんの処分も下さないと発表しているがアイドルとしてはもう先が無いことは明白だ。不倫であったにしろ、枕営業であったにしろ、どちらにしてもファンの支持を得られる可能性は皆無だ。
アイドルグループに選抜、アンダーなどというまるで1軍、2軍制度を設け、更に研究生などというポジションまで用意してメンバーたちに競争心とプレッシャーを同時に与える。そうすればそのプレッシャーに負けて安易な手、そう枕営業に手を出したくなるメンバーもいることだろう。つまり未成年者を含むアイドルグループを運営する大人たちがメンバーたちがそういった愚かな行動に移るようにけしかけているいるようなものだ。酷い連中じゃないか!
さて、今回の乃木坂46のスキャンダルの当事者メンバーとの握手を希望していたものの、こんなことがあったので握手券の返金を求めていたファン、いや元ファンが握手会運営会社から受け取ったメールの返信が以下の内容なのだそうな。余りの酷さに驚き、今回の記事を書くことを考えた。
CD代金の返金に関し○○様にお申し出いただいた事由は、
ご購入に際しご覧いただいたフォーチューンミュージックの
「ご利用ガイド」記載の「返品・返金による対応とさせていただく場合」に
該当しないものと考えておりますので、CD代金の返金のお申し出はお受けしかねます。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
今回報道された件に関し、松村本人も大変反省しており、
CDをご購入されたお客様に直接お詫びさせていただく機会として、
今後も「個別握手会」に参加させていただく所存です。
今後に向けて何卒チャンスをいただければと存じます。
○○様にも「個別握手会」にご参加いただけますと幸いです。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
つまり、購入したCDの返金はしない。文句は直接、メンバーに握手会で言ってくれという回答なのだ。信じられない対応だ。
ファンが一斉に何千、何万枚ものCD購入への返金要求をしてきてそれに応じていたら返金分だけではなく、事務処理などにかかる手数料や人件費も相当に痛いのだろう。どうやら「ご利用ガイド」にはメンバーが不倫をした場合に返金に応じるとは記載されていないことも事実だろう。そんな記載があるわけないが・・・・・。
あのノコギリでの殺人未遂事件が起きた後でもこの対応なのだ。呆れた。CDの返金無しはまだ理解できる。そういう約款ならば仕方がない。問題は今や元ファンたちの憎悪の対象ともなっている該当メンバーを握手会に参加させるという判断だ。彼女の安全を確実に確保できるのだろうか?ネットは彼女への罵詈雑言で溢れており、掲示板では握手会でどんな酷い言葉を該当メンバーに浴びせれば効果的かなどといった人としてどうかと思う議論まで行われている。それはこの目で確認した。
近々行われるという握手会とやらでそのメンバーを握手会に参加させるなんて止めるべきだ。物理的な危害が加えられなくとも、言葉で元ファンたちから罵られることは確実なのだ。そんなことが分かり切っているくせに運営側はCD購入への返金よりも、22歳のメンバーを矢面真正面に立たせること選ぶとは鬼の所業だ。彼女にも問題は多々あるが、元ファンたちの攻撃の前に立つべきはマネージメント会社のソニー・ミュージック・エンターテイメントであるべきであるし、運営会社のAKSのはずだ。なんで全ての怒りの矛先を年齢的には一応は大人とはいえまだまだ未熟な22歳のメンバーただ一人に向けさせようとしているのか、そのやり方は余りにも酷い。これでは、乃木坂46に関わる関係各位全員が、お金儲けはします、でも責任は取りません、と宣言しているようなものだ。
[28回]
PR