某所でのハロウィンイベントにて
ガキンチョ素行のよろしいお子様たちには無料でお菓子を配布してそのお菓子メーカーの味を幼い頃から刷り込んでおくという悪事を丸1日敢行。ミジンコはほんの3時間ほど現場に立ち会っただけだが20名ほどのスタッフたちは魔女やお化けのコスプレを着たまま、食事を摂る時間もままならないほどの忙しさで本当にお疲れ様でござんした。魔女の格好をしたコンパニオンの女性が片手にパン、もう片手には飲み物で3分で立ち食いしてすぐに仕事を戻る姿を見て本当に申し訳ない気持ちになった。こんなにハロウィンイベントが盛況になるとは予想以上で仮装したお子様連れのお母さんたちがそれこそ何千人という規模で間断なくお越しになりお菓子げっととスタッフ(お化け)たち記念撮影という状況で言葉どおりに「休む間なし」だった。日本にすっかりハロウィンが定着した感がある。
ミジンコの場合はデザインにしろマーケティングにしろ、元々がハロウィンが当たり前だった学生時代もあり、以前から10月はハロウィンイベントやりましょうと顧客企業にいつも提案していた。例えば15年前ではそういう提案は「ハロウィンで集客できるのかなぁ?」と顧客企業も結構白けムードだったのだけれど、今や春頃にはもう顧客の方から今年のハロウィンでやりたいことの要望をいただくようになった。今やバレンタインデーよりも市場規模が拡大したハロウィンは企業各社も無視できないどころか積極的に参加しないことには乗り遅れるといった状況だ。
そんなコスプレで頑張るコンパニオンさんたちの中、一人スーツ姿でまったくコスプレをしていないミジンコ。仕方がないので床から照らすタイプの照明の上に立ち自分を演出・・・・していたら「怖すぎ!」と部下に叱られたのでやめっぴ。よく着グルミニストとしてハロウィンの仮装を期待されるのだが、ここではっきりしておきたい。着グルミってのはイベントの時だけ着るもんじゃねーんだよう!!!着グルミは闘いだ。暑さと酸欠で生死のギリギリのラインの中、パンチやキックをしてくるクソガキどもを親にバレないように抑えつけて2度とそんな暴力を振るえないように地獄を見せる、それこそが着グルミ道だ。なにがハッピーハロウィンだ!そんなお楽しみイベントに着グルミなんて着られるか!
というわけでスーツ姿のまま、一応、お菓子の配布を手伝うミジンコ。素行の悪いお子様グループがお菓子に猛ダッシュしてきてコンパニオンさんたちに失礼な言動をした時にはグループのリーダー格のヤツを即座に判断してそいつの脳天にパシッとお菓子を叩きつけていた。そうするとやられたクソガキリーダーと子分たちは・・・・・なぜか大喜び(-_-;)くそう、何度やってもガキは俺様の攻撃を喜ぶ。「キャッチ!」と言って(たぶん大人な皆さんが想像している速度の3倍くらいの)速球で少年にお菓子の袋を投げつけてもガキンチョ軍団大喜び。親まで笑う始末。ミジンコのような大人に余り接したことがないのだろう。そう俺はガキが相手でも手加減しない、テヘペロ。そんなマーケティングを無視したお茶目な俺様の態度がガキどもにはなぜかウケてしまい、美人なコスプレ・コンパニオンさんたちよりも男子たちの人気が集中する事態に。時代は体罰なのか!?
お菓子の袋2つで頬っぺたムギュっと可愛い女の子のお化けにやったら化粧が落ちてしまった。ガキンチョリーダーの一人は秘技・脳天お菓子落としで本当によろめいていたが「全然痛くねーもん!」と子分たちに言い張っていた。嘘つきは泥棒のはじまりだぞ。普通は大人が子供を追い回す場合、追いつかないように手加減するものなのだろうが俺様は全員をとっつかまえた。しかも「グジャラグワガマアァグラゴアァァー!!!」といった遊星からの物体Xな感じの効果音付きだ。後で思い出して眠れなくするためだ。どんだけ攻撃してもはしゃぐガキの群れ。おまえらどんだけバッテリー長寿命なんだと。
俺はガキンチョが嫌いだ。
いじょ!
[15回]
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