安倍首相は昨日の参院予算委員会にて、2009年に発行された週刊誌の記事を元に脱税疑惑を尋ねた社民党・吉田忠智党首に対し「重大な名誉毀損だ。議員として恥ずかしくないのか。全くの捏造だ」と怒りを込めて反論し、余りにも稚拙で失礼な質問だとして答弁を拒否した。
少数政党だからといって首相に質問するなとは言わないが、5年前の週刊誌ネタを用いてその記事の裏も取らずに予算委員会の場で直接、この日本国の内閣総理大臣に対して「週刊誌に書いてあることは本当なんですか?」と質問することが許されるのだろうか?まったくもって馬鹿馬鹿しい質問だった。安倍総理の怒りももっともであるし、衆院予算委員会という国の最重要会議とも言うべき場をこんなくだらない質問で停滞させることは重大な罪だと考える。もし衆院予算委員会でこんなことが続けば国政は停滞し、そもそも国民が国民でいることが馬鹿馬鹿しくなる。
社民党・吉田党首は「政治と金」といういつもの国民が萎える話題に絡めて週刊誌が報じた「相続税3億円脱税」疑惑について事実かどうか尋ねているが、それは事実無根であるし、そもそもそんな大スキャンダルが事実ならば今あの場に安倍総理は総理大臣として立っているはずもないのだ。この日本には検察という組織があることを吉田党首は知らないのだろうか?
許し難い吉田党首の発言がある。安倍総理もこれには怒っていた。「もう時効だが」だ。時効とは犯罪に対して用いられる表現だ。そもそも存在しない犯罪に対して時効とは酷い話だ。この無責任な党首は勝手に総理大臣を犯罪者認定して時効まで設定している。
動画では他の議員たちの声までは聴こえないがなにやら説得されたのだろう。渋々といった感じで吉田党首は「断定的に申し上げたことは申し訳ない」と謝罪しているが、首相と目を合わせてもいない情けなさだ。それを受けて安倍総理は「こんなことに時間を使うことに国民もウンザリしていると思う。いくら質問とはいえ、慎んでほしい」と述べた。それは本当だ。もうこういう馬鹿げた国会に心底ウンザリしている。
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