西田敏行がハリウッド作品初出演とのこと。ただしご本人もインタビューで言っていたが監督以外のスタッフのほとんどが日本人で撮影も日本、その為、どうにもハリウッド作品という雰囲気では捉えていなかったとか。
ただ一点、監督の「ア~クション!」という発音がハリウッド作品なんだなぁと気づかせたらしい。
主人公のアメリカ人女性が日本までアメリカ人の彼氏を追ってきて半ば強制同棲。しかしながら、彼氏として日本的に言えば「ウザイ!」ということでフラれる主人公。
そんな失意の中で食べたラーメンが素晴らしくおいしく一念発起してラーメン職人を目指すという話。いじょ!
ほんと、こんだけの話。製作者はなにかしらの感動とかホンワカした話として提供したかったらしいのだが、話が非常に薄っぺらい。
残念ながら日本人もアメリカ人も共感しない「あっそ」ってな話に仕上がってしまった。
主演のブリタニー・マーフィーは相変わらずキュートではあるのだがキュートでしか無い。
今いる同世代の女優の中ではベストキャスティングな気がしなくもないのだが脚本が中学生の作文程度なので演じようがないというのが本当のところだったのだと思う。
西田敏行にも気の毒なほどツマラナイ頑固親父役があてがわれている。ただ怒鳴り、たまに優しいだけではキャラクターとして西田敏行に死ねと言っているようなもの。浜ちゃんの魅力の1/100も無いキャラクターだった。
演じられる役者にそれ相当なキャラクターを与えないことは監督としては罪なことだ。(余りに作品がつまらなかったので調べる気力さえ湧かないので)誰だか知らないが、この監督はブリタニー・マーフィーと西田敏行という最高の演者をなんの料理もしないで出したようなもの。キャベチャーだってキャベツをそのまま出しているわけじゃないのに・・・。
一点、素晴らしくリアルな描写があった。本当にこの一点のみ。
主人公が1年間日本でラーメン修行をしたけれど、日本語を単語で5つくらいしか覚えないままずっと英語を喋っていた。周囲が英語を解らないものの合わせていた。
まさに日本滞在のアメリカ人。監督、そんなところでリアリティーを追求しなくても良いのに。
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