ミジンコラム | 画像をちょっとだけ斬る! | ニュースをちょっとだけ斬る! | ハケンジャーたちよ、聞け! |
散々っぱら報道されている「京品ホテルの明け渡しで強制執行」について ひたすら感じることがる。
ニュースを見るときは、その件に関わる様々な立場の人々の意見を知ったり、情報(ソース)はなるべく多く入手した方が安全、即ち、客観的な判断がしやすいなと。
例えば・・・
黒字経営だったホテルが親会社の経営難により売り飛ばされた!従業員たちは全員解雇!彼等はホテルを自主営業して働いている!
と聞くと、ミジンコとしては「ああ、従業員の方々も、このご時世に気の毒に・・・。」とは感じる。
実際、これは事実だった。何も嘘は無い。
ただし、同じく事実で嘘の無い表現として、こんなのはどうだろう?
廃業の理由は、建物が新しい耐震基準に耐えられないのと、高輪の都市計画区画に入ったこと 解雇の予告は5ヶ月前である 退職金は40パーセント上乗せされた 会社側は有給休暇の買取を実行した 会社側は再就職先の斡旋を行っており元従業員の90%以上が再就職している
京品ホテルは、元々個人事業ではじめた旅館であり、後継者がいない
上記の情報は品川経済新聞に掲載されている。
どうだろう?あの警官隊と激突した元従業員たちへの印象が変わっただろうか?
ミジンコは少なくとも、自分の主張だけを押しつける元従業員たちに良い印象は持てない。
なんでかあの大騒ぎを見ると警官や経営者にいじめられている元従業員たちのように見えてしまうが、本当に困っているのは会社側と元従業員たちのどっちなのだろう?というのが率直な印象。
ひとつの悲劇としては、ダシに使われて今後の人生が更に厳しいものになったであろう立てこもりに参加した元従業員たちの存在。
彼等は元々は真面目に仕事に取り組んでいただけの誠実な従業員たちだった(過去形)ように思う。
それが社民党の福島党首、東京ユニオン、中核派などが続々と、元従業員たちをダシに自分たちのPR活動を行った。
TBSのニュース番組で流れていた映像ではバリケードの築き方などを東京ユニオンの構成員たちが元従業員たちに指導していた。見ていて、これほど元従業員たちにとっての悲劇は無いと思った。
警官隊となにがなんでも対立するように洗脳しているかのようにも見えたほどだ。
これでは今後の再就職の際に、彼等、京品ホテル元従業員たちがどれだけのハンデを背負うことになるというのか、常識ある社会人なら想像がつくはずだ。
社民党も東京ユニオンも中核派も、結局のところ、京品ホテル元従業員たちの将来がどうなろうが構わなかったということだ。
事態が荒れれば荒れるほどメディアに取り上げられ、自分たちの組織が存在していることのアピールにつながる。
このブログでは何度となく述べているが、本当に社民党という組織には呆れ果てる。市民のためと言いつつ、日本人が北朝鮮に拉致されたことを認めず、困窮している国民を見つけては彼等をダシに使って自己PRに必死な唾棄すべき政党だ。
最後に当たり前のことを言うと・・・・・
なんでもかんでも従業員が会社の方針に従うことはない。これは従業員の当然の権利だ。
ただし、既に再建不可能な会社に、従業員が「去りたくない!」と言ったところで無理なものは無理だ。サブプライムローン問題が発覚して以来、会社を去りたくなかろうが去るしか無い従業員たちは世界で続出している。
既に再就職を果たした京品ホテル元従業員たちが、しっかりと安定した生活を確保できる日本であって欲しいと願う。
そして・・・・・
バリケードを築いて中核派たちと一緒に警官隊に激突した元従業員たち・・・・・
駄目だ、彼等の前途が余りにも多難であろうことが容易に想像できて、こちらまで辛くなる。
90%以上の従業員が再就職する中、東京ユニオンなどの言いなりになった彼等の自己責任とも言えるが、それでも気の毒には感じる。
もし、彼等が違うホテルの従業員だったならば、全く別の人生だったろうに。
真面目に働いていただけの元従業員たちをそそのかし、洗脳し、再就職の道を限りなく閉ざした連中がこの国の病巣だとつくづく思う。
― 2chに貼られていた画像 ―
なんだろう、この違和感は・・・。京品ホテルの元従業員たちは本当にこんなことがしたかったのだろうか?