民主党の4年後には収入の15%の保険料を納付し、将来はそれに見合った額を受給する「所得比例年金」に「最低保障年金」を組み合わせる構想が話題になっている。
まだ、この構想については不透明なところも多く、今の時点で記事として民主党を叩くのは早計な気もするが、ともかく、これはミジンコには衝撃的なニュース。
ちょっと話は脱線するけれど・・・・・
何度となくブログで語ったことがあるがミジンコは個人経営の店を好んで通っている。飲食店で常連と言えるところが日米で大体25店くらい。全て外食で生きているのでプチ常連店（月イチくらい）を含めると50店くらい。
自分が散々大手のいわゆる系列店の広告やデザインをしている割には自分が通う店は個人経営の店が圧倒的に多い。
別にチェーン店が悪いとも思っていない。個人経営の店には個人経営の、チェーン店にはチェーン店の良さがあると思う。
ただミジンコが個人経営店が好きな理由は単純なことで、個人経営の店がたくさんある街って歩いていて楽しいから。
視覚的な楽しさもあるし、コミュニケーションとしての楽しさもある。
話は戻って民主党の年金構想。所得の15%ではなく、収入の15%とある。これは正直、目を疑った。
今の段階でエコノミストたちは断言し難いのかもしれないが、これは自営業者たちを殺す構想だ。
まだ情報が少なくて議論をするにも難しいとは感じるのだが、収入の15%では（年収にもよるが）サラリーマンにも厳しいだろうが、個人経営の店には死ねと言っているような政策だと断じたい。
まだ、この収入の15%についての話が世の中に浸透していないだろうから、それほどの大騒ぎにはなっていないが、しっかりと帳簿をつけている経営者たちは絶望することだろう。所得ではなく収入にかかる15%なのだから。
今日、十数年通っているレンタルビデオ屋に寄った。もう都内ではほとんど存在しない個人経営のレンタルビデオ店だ。
ここでは店が特定されて、店にご迷惑をかけるわけにはいかないので店名も場所も明かせないが、とても厳しい経営状況なのは最近店が行ったある決断でも解る。
大手レンタルビデオチェーンの方が確かにレンタル料金は各段に安いし、今や大手は延滞金のリスクもない。それでもミジンコが個人経営のレンタルビデオ店を好んで行くのは、大手では入荷しないようなB級以下の迷作を取り扱っていることが多いから。妙な作品を観ることをライフワークとしているミジンコにとっては個人経営のレンタルビデオ店は有難い存在。
今日、その長年の常連であるレンタルビデオ店で3作品をレンタル。果たして観る時間があるだろうか？正直、観る自信がない。それでもレンタルしてしまう自分は病気かもしれない。
会計をするときにふと15%のことを思った。ここからの15%か・・・と。所得ではなくて収入なのでそういう解釈で間違っていないよね？（間違っている場合、指摘していただけると有難いです）
レンタルビデオ店の光熱費やバイトなどへの人件費など色々と頭をよぎった。収入の15%は厳しい。この政策立案者は本当に経営というものを一度でも経験したことがあるのだろうか？と、うがった見方もしたくなる。
ミジンコが長年通っている飲食店たちはどうなってしまうのだろうか？帰りの歩きで真剣に考えたら、頭ではなくて心臓が痛くなった。心拍数が乱れたのかも。
個人経営の店にとって収入の15%は重い、重すぎる。ネットなどでは自民の政策と対して変わらない、負担も変わらないといった意見も見かけるのだが、真剣に「収入の15%」の可能性を考えるに、ほとんどどの個人事業主も経営が難しくなるような酷い構想にしか見て取れない。（本当にこの分析が間違っている場合は、むしろ指摘していただけると助かります。私、ミジンコもこの構想についてはまだ勉強中です。正直、選挙前までに全てを把握する余裕がありません。）
こんな構想を選挙直前に打ち出されて正直慌てた。投票までに勉強する時間が足りない・・・って、レンタルビデオ３本とも観られないじゃん！
一番恐ろしいのは本当はこの政策を打ち出している民主党の担当者たちすらも、自分たちが振り下ろそうとしているナタのインパクトを理解していないかもしれないこと。もしかしたら、この構想が減税につながるとさえ思って良いことをしているといった気配すら感じる。
恐らく物凄く低収入な人々、今まで年金をまともに収めていなかった人々、働きたくない人々、むしろ今の時点でも国の保護を受けている人々には、年収の15%を保険料とするシステムは負担が少ないかゼロな上に老後の収入が確保されて有難いことなのだろう。
悲惨なのは個人事業主だと見ている。所得ではなくて収入の15%を引いて損益分岐点を超えるのは厳しいのではないだろうか？
老後の安心のための年金に、たった今、経営している店が潰れるなんて、なんのための起業なのか・・・・・。
この年金構想だけは絶対に止めるべきだと、この事について勉強中の身でも感じる。将来、独立して店なんて絶対にやらない方が良いって国じゃ、夢も希望もない。
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