朝になってしまった・・・

総選挙、ああ総選挙、総選挙。
これが民主主義というものなのかと本当に寝込みたい気持ちはあるものの、とにかく目先の仕事、仕事、仕事があり過ぎて、まだ選挙後の日本への不安をそれほど抱けないというか考える余裕がないというのが本当のところ。
なにしろ今日も忙しくて徹夜。えっとね、昨日の夕方6時くらいから時折ネットに逃げながらも最新FPGAブロック（要はそういう半導体技術があってですな、以下略）についての報告書を今（7:18）まで書いていたわけですな。もちろん、この後、その件とは別会社に出社するので眠れない。今、眠ったら絶対に起きる自信がない。

その報告書を書くためにおフランスにお電話してその道の権威と侃々諤々と議論を交わしたわけなのだけれど、その半導体業界の神は超フランスなまり。ミジンコはデーブ・スペクターの日本語くらいの英語で応戦、「事件は英語で起きているんじゃない！変な英語で起きているんだ！」と結局は英語でまとめられるレポートを見て思ったりする。こういうレポートって日本語訳が後から出るときもあるんだけれど、訳す人に同情する。だって俺でもイヤだもん、面倒な専門用語ばっかりで。

さて民主政権になるようですなぁ・・・・・はぁ・・・・・。
多数決に反対したところで自分はどうすれば良いのかと思うのだけれど、かと言って今もって本当に自分は多数決で負けた側なのだろうか？としつこく思ったりもする。
本当に民主党に票を入れた人たちと自分のように民主党批判を続けている者とが願ってる日本の未来像に乖離があるのだろうかと疑問に思ってしまう。
今もって民主党に入れた人たちが後でハトが豆鉄砲食らった顔で今後の納税額を確認する姿が想像できる。こんなこと言ってても「負け惜しみ」のようにしか捉えない人もいるだろうけれど。

ちょっとだけ触れたいのは、このブログでミジンコがよく使う「苦笑」なんだけれど、その「苦笑」が最大化されるシチュエーションって、これだけブログで日本のことを心配している自分は本当のところ、民主政権になろうが、政教分離ができていない政党＆宗教団体が悪さをしようが、自民党が崩壊しようが、立場や生活はそれほど揺るがないということ。
これが嫌味にしか聞こえない方はこれ以降は読まない方が精神衛生上良いかと。

ミジンコは民主政権になったところであまり困りはしないどころか自分がどれだけ得として損をするのかを計算することすらしないかもしれない。ミジンコは通帳記入を1年半していなかったことがあって、通帳を更新したら次の1冊で足りなくてエラーになったことがあるほど。家計簿なんか気にしていない人間なんですな。
先日話した収入の15%にかかる保険料の話だって、ミジンコが今迄ボランティアと言っても差支えないくらい個人で無報酬か赤字でやっていたことを止めればダメージが無くなる。ミジンコの支援が無くなる人々は困るだろうけれど、その恨みはミジンコにではなく民主党の政策に向けるべきだ。

つまり「俺へっちゃら状態」というのが本当のところだと、もうこのブログの常連の皆さんには周知であろうことを嫌味を承知で言ってみた。これを嫌味と捉えなかった人たちには感謝したい。ミジンコとしては多くのものを失った上での今の立場なので正直言って批判の対象にすらならないと思っている。

さて、では世間の事象にそれほど影響を受けない身なのに、なんでこんなに日本の時事ネタについてブログで一喜一憂しているかと言えば理由は単純明快。日本が好きだから。
世界中で散々すさんだ町を見てきて、この日本の素晴らしさには帰国するたびに心を打たれる。一番の理由は人であって、とにかく思いやりのある人が多い。本当になんなんだろうな、この素晴らしい国民性は・・・と、日本人と長い間接触が無いまま日本人の当たり前を忘れてから帰国してハッ！となることが多い。

そうやって日本に戻るたびに感動することをある偉いお爺さんに話したら、「だったら君、もっと日本にお返ししなさいよ」とある財団に忠誠を誓うことを強要・・・もとい笑顔が怖いながらも丁寧にお願いされ今も継続中。それによって助かっている日本人は結構いるはず。
帰国したときのホッとする快感が無くなってしまうことが嫌だ。日本に帰ってもイヤなところに戻ってきてしまったと思うような日が来るのは心底避けたい。

結局は自分だけが安全だからといって自分はハッピーとは成り得ないと実感している。昔は自分の周りの成功者たちが、なんでこんなにも社会問題を憂いては自分のバカンスよりも町の運動に参加するのか理解に苦しんだ。巨万の富を得てなお育英財団を設立する先輩方が多いことが不思議だったこともある。「まだ働くの？」とも思った。
帰る場所が荒んでいくのは耐え難い苦痛なのだと思う今はそういう先輩たちの気持ちがよく解る。

これは勘とかそんなものではなくて明らかにこれから数年の日本は苦労すると思う。
実はこの8月から、“なにもしなければ”日本は景気回復に向かうと報告書に書いていた身としては、本当に今回の総選挙は痛かった。せめて総選挙があと半年後だったならと思いが強く悔しすぎて目が覚めたときがある。
なんでこんなに真面目に生きている日本人が苦労するんだろうという疑問は尽きない。この日本人が頑張っている割には生活が苦しいというメカニズムをなんとかしたい。