あばた~、変わりは~、ないで~すか~♪ 日ごと寒さがつのります~♪
(中略)
おんなあぁぁぁ~、ごごろの~~~~♪
それ、アバターちゃうがなー!(; ・`д・´)ノ
ジェームズ・キャメロンの新作ってことで期待せずにはいられなかったが・・・・・期待し過ぎてしもうたああぁあぁぁぁあああぁぁぁっ!!!
「アバター」は88点くらいの映画。酷評されることはほとんど無いだろうし、映像革命という宣伝文句もあながち間違っているとも思わない。確実に今公開されているCG技術の最高峰。
でも90点超えの映画とは思えない。あくまで映画としての評価としては90点以下。
そりゃ凄いことは凄いんだ、この映画は。ネットのレビューでも絶賛の声の方が多いように感じる。まるでこれを誉めないとダメ!ってな風潮すら感じる。
でも敢えて言いたい。ストーリーがつまんなっ!
正直言ってラストシーンまでこのノリで続くのか?と疑問に思えたほど単純明快なストーリー。最近では珍しいほど勧善懲悪な設定。言うなればアメリカンインディアンを虐殺する入植者たちってな話。
「ターミネーター4」といい、この「アバター」といい、サム・ワーシントンには大予算でつまんないストーリーの映画に出演する呪いがかかっていると見た。
悪い俳優だとは思わないが、もうちっと感情の機微が表現できるような作品に出ないことには、かつては高い評価を得ていたのに今や見る影もないラッセル・クロウと同じようなキャリアを積みそう。
監督業ってのも長いブランクは致命傷なのかもしれないとつくづく感じた。思えば途中で「タイタニック」があるとはいえ、「ターミネーター2」も「エイリアン2」も随分と前の作品。アバターには「ターミネーター2」であったような人間ドラマも「エイリアン2」であったような敵の怖さも無かった。ハラハラドキドキ感でいえば「トゥルーライズ」とドッコイドッコイ程度。
ジョージ・ルーカスが「スターウォーズ エピソード I」を撮ったときやテレンス・マリックが「シン・レッド・ライン」を撮ったときも思ったことをジェームズ・キャメロンにも思うことは残念だ。ブランクって怖いなと・・・。
日本人の自分には余りにも馴染みのある設定であることも障害になった。ジェームズ・キャメロン自身が認めているように宮崎駿作品に相当な影響を受けての映画製作。そこかしこで日本人には馴染み深い「自然との共生」「自然への畏怖」「自然を破壊した者への罰」などなど、長年、宮崎駿がテーマとしてきたものがテンコ盛りの「アバター」。恐らくジブリ作品をそれほど観ていないアメリカの観客には新鮮かも知れないが日本人だと「あ、ナウシカっぽい」とか「たしか「もののけ姫」でこんなシーンあったなぁ」の連続なのだ。
映画ってのはやはりストーリーなんだなぁと「アバター」から教わった。
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