漢方薬が保険適用外になるということで政府の方針に批判が上がっていたのは聞いていた。漢方の効能の是非はもっと詳しく調査するべきだと感じる部分もあったので特に異論は挟まなかった。個人的には漢方薬の一部は保険適用が妥当と思えるものがある。
首相、医療改革も“宇宙人流”瞑想、催眠療法に保険適用!?(zakzak)
一部抜粋:
統合医療プロジェクトチームはとりあえず統合医療の研究がさかんな米・国立衛生研究所のジャンル分けを引用して、国内での実態把握を始める。伝統医学としては、中国医学やインドの教え「アーユルベーダ」、イスラムの医学「ユナニ」。さらに、断食療法や瞑想、磁気療法、オゾン療法、気功など「長妻昭厚労相の意向もあり、範囲はなるべく広めにした」(厚労省幹部)。
ソース元には、鳩山由紀夫はホメオパシー(科学的根拠なしのオカルト療法)すらも参考にしたとか・・・(絶句)
瞑想やオゾン療法を保険適用にする前にもっと保険を適用すべき治療があるだろうに。
先に触れた漢方や不妊治療の全額保険適用、精密検査への保険適用範囲を広げれば助かる命があるというものだ。
ちょっと保険を適用すべき治療については枚挙に暇がない状況。個人的には歯科や眼科に関しても保険適用範囲をもっと広げるべきだと考えている。
子ども手当ては配るのに、社会に出てから延々と医療保険を納めているのにも関わらず、保険適用外の治療に泣く納税者が多過ぎる社会の矛盾を感じる。
もうこんなことを皆さんに訴えるのもなんなのだが、断食療法、瞑想、磁気療法、オゾン療法、気功、これら全て、科学的根拠は実証されていない。
断食が治療?痩せるかもしれないが・・・・腸が空っぽになるかもしれないが・・・・それに療法なんて言葉を当てはめていいはずがない。自然治癒能力に頼るだけならそもそも保険なんていらない。
瞑想?アホか!
磁気とかオゾンとか・・・・・・体に悪いのか良いのか誰も研究しないで放置されているとなんでかある日突然「健康ビジネス」に利用される言葉がある。あくまでも科学ではなく言葉。同種のもので「イオン」ってやつがある。
そして気功・・・・・。はぁ・・・・・。
気功で治ったと思えた人は元々健康だということ。
一点、気がかりなのは、こういうオカルト系の医療に依存し過ぎる患者が増えること。例えばガン患者が妙なオカルト療法を信じてガンを悪化させるなんて事態は悲劇だ。早期治療で治せるはずの病気が手遅れになる可能性すらある。政府がそんなことを推進してどーするというのか?「いのちを守りたい」では無かったのか?
今、保険料を払っている人々の多くはカツカツの生活の中でも真面目に保険料を納付している。これ以上、そういう真面目に生きている納税者たちを馬鹿にしたような政策を政府は避ける配慮ってものが、ちゃんと義務を果たしている国民への報いというものだ。常軌を逸した政策の連発では、政府が国民をストレスで殺すようなものだ。
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