トヨタ車が急加速するという噂が全米を駆け抜けた。今もってアメリカ人の多くはトヨタ車は危険だというイメージを植えつけられたままだ。
ところが「トヨタ車が急加速する」という実験結果そのものがいい加減な検証による「はじめに結果ありき」のものだったとしたらどうだろう?
実際にそうだったのだ。
トヨタ、米で「電子系異常」に反証の公開実験(Yomiuri Online)
【ニューヨーク=小谷野太郎】トヨタ自動車は8日、トヨタ車の電子制御システムの不具合で意図しない急加速が起きると指摘された問題を巡り、米カリフォルニア州で公開実験を行った。
2月の米下院公聴会で、南イリノイ大のデービッド・ギルバート教授の「電子回路のショートなどでトヨタ車の急加速が起きることを確認した」との証言に反論するものだ。
実験では、「実際には起こりえない」(トヨタ)配線をした場合のみエンジンの回転数が急上昇した。トヨタは、ギルバート教授の実験は意図的なものだったとの立場をとっている。
実験には、トヨタが検証を依頼した調査会社「エクスポネント社」の技術者や、米スタンフォード大のクリスティン・ゲルデス教授(自動車工学)が同席した。
アクセルペダルにつながる6本の配線のうち、エンジン制御装置に信号を送る2本を含む計3本をショートさせ、この信号用の2本の配線を一定の抵抗を加えてつなぐなどした場合に、エンジン回転数が急上昇した。つなぐ順序や電圧などが異なれば急加速は起こらなかった。
ゲルデス教授は、第三者の立場で参加したことを強調したうえで、「誤った解釈で運転者に不安感を与えるのはいかがなものか。安全上の問題は、科学的な根拠と分析に基づいて行われるべきだ」と述べ、トヨタの主張を支持した。
実験結果を踏まえトヨタは、「トヨタ車の電子制御システムに欠陥を示す証拠はない」と改めて主張している。
南イリノイ大学のデービッド・ギルバート教授の行った検証は検証と呼ぶにはあまりにも恣意的なものだったのだ。はっきり言ってなんの科学的根拠もないのにトヨタ車が危険だと結論づけたこの教授のいい加減さは追及されるべきだ。
実験と称してトヨタのイメージを大きく傷つけたわけで、トヨタはこの自社の製品が急加速するとされてしまった状況で被った被害をデービッド・ギルバート教授に賠償請求するべきだ。
アメリカ社会がなんでここまでの訴訟社会に至ったのか大きな理由がある。相手を訴追しないと自分の過失を認めたことになってしまう風潮があるからだ。今ここでトヨタが反証だけではなく訴追してギルバートなる胡散臭い学者を訴えないと、トヨタは彼の実験結果を放置、すならち認めたと勘違いするアメリカ人たちが出てくる。反証だけではアメリカでは足りない。相手を訴追してコテンパンにしてやっとのことでトヨタ車の安全性を理解するアホもいるのが現実だ。
ミジンコとしては残念なアメリカ社会の一面ではあるが、「沈黙=馬鹿」「相手を攻撃しない=相手の主張を認めたことになる」という現実がある。トヨタには是非にも数十億円規模の賠償請求をこのなにかしらの意図でトヨタ車を貶めたかったギルバート教授に叩きつけて欲しいものだ。
ギルバート教授を追求する過程で彼がどのような企業や政治家と親交があり、どこから研究費を得ていたのかなどが明らかになることも期待したい。
南イリノイ大学のレベル云々を語ってしまうと問題の焦点がズレてしまうのでなるべくは避けたいが、日本人の皆さんにはちょっとだけご説明したい。
反証に参加したスタンフォード大学教授>>>>>>[超えられない壁]>>>配線を変えて検証と称した南イリノイ大学教授
控えめに見てもこの位、科学者としての信用度が違う。
だからといってスタンフォード大教授が無名の南イリノイ大教授よりもなんでも正しいと言っているわけではない。
ただ、社会経験を積んだ皆さんならば、この差をごく自然にご理解いただけるかと。
米公聴会の証言、トヨタが公開実験で反論(日テレNEWS24)
一部抜粋:
トヨタは8日、第三者機関の専門家らを招き、「
教授が行った実験手法は電子配線を意図的に変えており、ほかのメーカーでも起こりうる」と反論し、実際にトヨタ以外の車を使って急加速の状況を再現した。
まぁ、まさにトヨタの言うとおりなわけで、どのクルマでも配線を変えれば誤作動を起こす。むしろ配線を変えても誤作動を起こさないクルマなどあるわけないわけで、ギルバート教授はなぜに検証と称してトヨタ車の配線を変えてまで急加速するという結果を導き出したかったのか?トヨタにはそれを追求する権利がある。
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