核安全保障サミットが開催された。今、世界が取り組むべき最重要課題がやっと世界のメージャートピックになった感がある。本当にやっとだ。
小型核がいったい何発分紛失しているのかも不明、核廃棄物の行き先も全てが完璧に管理されているわけでもなく、金で核爆弾の原料を売る、もしくは売った輩もいったいどれだけいるのかもわからない。そんないつ核テロが実行されるか解らないような薄氷を踏む日々を人類は送っているというのにやっと2010年になって核サミットとは遅い。やらないよりもマシとはいえ対応が遅すぎる。もう行方不明中の小型核爆弾、この世に存在する全ての濃縮ウランや劣化ウランがどこに行ったのか見つけ出すことは難しい。
スーツケースに入る大きさと言われる小型核爆弾の行方不明数は、52個とも80個とも84個とも、はたまた100個以上という説もある。重さも最軽量では30kg前後のものもある可能性がある。アルカイダはこれらの核爆弾を是が非でも手に入れたいらしい。アルカイダが核爆弾を入手して棚に飾っておくとは思えず、どこかで使いたいから手に入れたいのだろう。交渉の材料に使うよりもアルカイダは実際に核爆弾を使うとミジンコは思う。核を入手したのに使わないのではアルカイダは面目を潰し、そしてアルカイダへの志願者たちが減ってしまうことをアルカイダ自身がよく解っているのだから。
核テロの可能性を語ると本10冊分でも足りないだろう。世界には自分たちの不幸を知らないで幸せに暮らしている人々を心底憎んでいる者たちがいる。今の世界が滅ぶことを願ってやまない人々だ。そういう人間たちが核爆弾を手に入れたときがもう来ているかもしれないし今後来ないという保証もない。
大規模な諜報機関を有する国はそんな現状を重々承知しているのだろう。だからこその核サミットの開催だ。つまり差し迫った危機としての核テロの可能性なのだ。
日本のニュース番組では鳩山由紀夫が“なんとか10分間だけオバマ大統領の隣に座れた”ことをアメリカの配慮だと報道していた。アメリカは首脳会談はきっぱりと拒否したとのこと。アメリカがそういう態度に出るだけの裏切りを鳩山政権はしたということだ。アメリカからしてみれば長続きしそうもない嘘つき政権に時間を割いていられないってことだろう。日本の首相については、会談ではなくただのTalk(会話)としてしか、相手にしたくなかった米政府の思惑を鳩山由紀夫はわかっているのかどうかが心配だ。たまに自分が相手に対して行った失礼なことを気がついていないでその相手に冷たくされて???と困惑する馬鹿がいるが、鳩山由紀夫はその類に見えて仕方がない。先に亀裂の原因を作ったのが自分だと鳩山由紀夫は理解しているんだろうか?
そもそも・・・・・
核サミットの場で「普天間、普天間」とオバマ大統領の邪魔をする男って・・・・・ウザッ!鳩山由紀夫にTPOなんて備わっていないことを日本国民は百も承知だが、今回のことで更に米政府は今の日本政府の素人っぷりに呆れ返ったかもしれない。
ミジンコはアメリカと密接な人生を送っているので、むしろ日米間の問題を日本人としての立場のみで分析することが苦手ではある。実際、日本人としてはどうなのだろう、ここまでアメリカとの関係がギクシャクすることを望んでいるのだろうか?中国やロシアと過去の日米間のような関係を築きたいといった考えがあるんだろうか?ミジンコとしては日本にとっての最優先すべきパートナーは過去も未来もアメリカであって欲しいと願っているのだが・・・・。
日本が核テロを阻止するためになにができるのだろうか、もっと国内での真剣な議論の活発化を望む。アフガン侵攻、イラク戦争開戦という時期の小泉元首相のクソバカ・ブッシュとの蜜月はあまりにも有名だった。日本は核テロの標的には確実に入っているだろう。原発のセキュリティー強化や廃棄物管理だけではなく、外から来る脅威に対応するべきだ。それ以前に先ずは核のテロが現実的になってきたことの啓蒙活動も必要だ。以前にも何度も述べているが、世界同時多発的なテロが再び起きたときに、西側諸国は全て核テロを未然に防ぎ、日本だけ対応の甘さから核爆弾による攻撃を受けるなんてことが起こらないとは限らない。もっと具体的に言えば、アメリカではテロリストが射殺されました、イギリスでもテロリストが射殺されました、日本ではテロリストを説得しようとして核爆弾のスイッチを押されましたって状況だ。9条が核テロから守ってくれるわけもあるまいし、日本も核テロに対する断固たる決意が必要だ。
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