厚生労働省の小宮山洋子副大臣は24日、住居がない人や生活困窮者の年末年始の対策について、記者団に「対応は30日までで、昨年のようなことはしない」と述べ、
政府として今年は「公設派遣村」を開かないことを明言した。
昨年は国の要請で、東京都が公設派遣村を提供。国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区)に約830人を受け入れたが、今年は石原慎太郎都知事が「協力しない」と拒否。都の協力を得られないことなどから、開設を取りやめた。
29、30日は昨年に続き、東京、大阪、愛知など大都市部の19のハローワークを開庁。住居や生活の支援が必要な求職者が訪れた場合は、福祉事務所につなげるなどして対応するという。
ソース元:
共同通信
まだ去年の年末ならば派遣村を自民党叩きの材料に使えたかもしれないが、今年も派遣村を開設して去年よりも更に多くのホームレスたちが集合してしてきたら、それ即ち現政権の方が更に“派遣村に来るような人々を増やしている”ことの証明となってしまうからなぁ・・・・・。
それにしてもここまで露骨に派遣村を使い捨てにするとは・・・・するとは・・・・ああ、予想通り!(苦笑)
ここをご覧の皆さんも同じ思いではないだろうか?民主党政権になってからいつか派遣村は無くなると思っていた方々は少なくないだろう。
なんでか東京都(石原知事)が非協力的だから派遣村ができないような言い分が民主党らしい。いやはや小宮山洋子副大臣はミジンコが国会に議席があって然るべきと認める極僅かな民主党議員の一人なのだが、こういう発表をする嫌な役回りだけは任されることがいかに民主党が腐っているかを物語っている。これでもかっていうくらい人材がいない民主党だ。
大体がだ、東京都が協力をしないからといって派遣村ができないとはおかしな言い分だ。鳩山由紀夫然り、広大な敷地を保有する民主党議員たちは何人もいるだろうに、自分たちの庭にはホームレスは入れたくないってことか?いっそ「もう派遣村は用済みだ!」と言ってくれた方が東京都のせいにされるよりかは、まだ都民として納得がいく。民主党だけじゃないぞ。共産党も社民党も散々っぱら派遣村でパフォーマンスと当時の政府批判をしていたじゃないか!もはや派遣村を取り上げることがイコールして派遣村を(運営資金は血税からだが)支援していた政治屋たちのどいつもこいつも、そして湯浅も今年は派遣村をやらないことの整合性なんか説明できっこない。
今や日本は派遣切りが騒がれていた頃よりも更に深刻な事態に陥っている。派遣“切り”どころか、派遣を“最初から募集する余裕すらない”そんな企業が日々増えている。雇えないんだから「切る」以前の問題なのだ。
派遣社員の大きな受け皿となっていた工場の海外移転は止まらない。民主党政権に絶望して工場の海外移転を決断した企業はいったいどれだけの数に及ぶだろうか?派遣切りを批判していた民主党が派遣先の海外移転を加速させて結果として派遣切りは減ったかもしれない。そう派遣先が消滅したのだから派遣切りは発生しない。職を失った派遣社員たちからしてみれば悪い状況が最悪な状況へと変化したことになる。
昨年の解散総選挙で民主党に投票して大後悔している有権者は凄まじい数に及ぶのではないだろうか?そんな後悔組の職種の割合として派遣社員はかなりの割合を占めていたと見ている。いわゆるワーキングプアと言われている人々にとっては有り得ないほど心地良い公約を民主党はいくつもしていたのだから。で・・・・有り得ないような公約はやっぱり有り得なかったわけだ。そういうまんまと騙された有権者たちへの心象UPに貢献した派遣村も今やったところで民主党が景気対策をなにもしていないことがクローズアップされるだけの都合の悪い村となったということだろう。
民主党に騙された人村でも作るかな。村民が日本の人口とほぼ同じくらいになりそうだ。
このブログが忍者ブログに移転した2009年の元旦から数日間、派遣村について取り上げた記事がいくつかある。当時、散々派遣村の必要性を訴えていた政党や活動家は確かに存在した。
坂本総務政務官が“派遣村発言”を撤回・謝罪 (当ブログ2009年1月6日の記事)←この記事の下の方の画像に「労働者を使い捨てにするな!」と書かれた張り紙が・・・・。2年後の今、結局は派遣村を画策した政治屋たちから使い捨てにされている。
「声届いた」「月曜以降は…」=喜びと不安-講堂開放の「派遣村」・厚労省 (当ブログ2009年1月3日の記事)←これだけ騒いでいた湯浅誠村長や議員たちは東京都が協力しないと言っただけで今年は派遣村を断念?
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