エジプトで死傷者が多数出ている大規模デモの中継をアルジャジーラが運営するサイトでしばらく見ていた。酷い光景だった。各所で車両が炎上しデモ隊と鎮圧部隊が武器を持って殴り合っている様子まで配信されていた。酷い光景ではあるがアルジャジーラの真実を追求、そして追及するという姿勢は感じた。日本やアメリカなどでは、アルジャジーラはイスラム社会に根付いた報道機関というイメージが強いかもしれないが、長いことアルジャジーラの活動を見ているとイスラム社会でよくぞここまでやると思うほど中立性を保った報道を行うことがある。時折、テロリストに利するような報道をするなどアルジャジーラの活動の全てを支持はできないが、報道機関として日々成長していることは事実だと思う。
日本ではテレビ朝日が
韓国人猿まねサッカー選手の言葉に則した報道をする為に、先日の日韓戦では存在しなかった旭日旗を捏造。その旭日旗の画像、W杯・日本vsオランダ戦の画像であったことも判明。しかもよくよく見ると旭日旗ですらないことも判明。

「太陽(ひ)はまた昇る」と日本応援に相応しいデザインをしているだけのことだった。
日本のサポーターが旭日旗を掲げたことに怒りを覚えたという韓国人選手は存在しなかった旭日旗を見たと嘘をついていたことはW杯オランダ戦の画像をわざわざ持ってきたテレビ朝日はわかっていたはずなのだが、それでもひたすらいくつもの日本戦の映像から旭日旗を探し求めたのだろう。で、結局のところ旭日旗は見つからず、かろうじて旭日旗に見えなくもない左記の画像を小さく小さく小さく取り上げて旭日旗に見せて「ほら!旭日旗ありますよ!」と放送したわけだ。
後になってからテレビ朝日がどう謝罪しようが、元々存在しなかった旭日旗を捏造し、韓国人選手の嘘をまるで援護するかのように捏造画像で正当化しようとしてすぐにバレて赤っ恥をかいたことは揺るがない事実だ。
これが一応は日本の大手報道機関の「報道」なのだ。ジャーナリズムの欠片も感じさせない!まるで最初に台本が決まっている茶番を「報道」と称して放送しているのが日本の大手マスコミなのだとまたしても自己紹介されたってわけだ。吐き気がする!
最近はTwitterやfacebookが報道の遥か先を行って真実を人々に伝えている。実際、今回のエジプトでの若者たちの政府への怒りは「真実が伝わった」からこそ起きたものだ。その真実を伝えるツールとして
クソガキたちが作ったシリコンバレー発のテクノロジーが役立っていることは嬉しいような、しかし戦争のきっかけを作るような・・・・いやしかし真実を知らないで生きることの平和はかりそめの平和でしかないと思ったりなんかして。いやはや本当に苦笑いしか出ない。シリコンバレーにいるジャーナリズムには興味が無くとも真実しか見ない性分の若者たちがピューリッツア賞を追い求めるジャーナリストたちよりもよほど「真実の追求」に貢献しているのだ。
テレビ朝日だけの話ではない。日本の自称ジャーナリストたちは恥ずかしくはないのだろうか?
暴動を煽るつもりはない。ただあとほんのちょっと、本当に少しだけでも報道機関が報道機関としての義務を全うし、ジャーナリストがジャーナリズムの「ジの字」でも実行していれば民主党政権は誕生しなかったであろうし、今もこんな嘘つき政権が政府として国の中枢に居座っているような状況は生まれなかったはずだ。
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