取り上げるべきか何日か考えたが、善意があったとしてもやっていることはおかしいと思うので記事にすることにした。
ただし、ネットでも議論が巻き起こっているこのニュース。ソース元の内容をよく読まないで勘違いをしてまくし立てている者も多い。
被災者たちに「TSUNAMI」を見せようとしている活動ではなくて、この「TSUNAMI」を上映して調達した資金で被災者たちへのボランティア活動を行うというもの。そこを勘違いしているネットユーザーが多い。
それでもやはり違和感がある。「善意」や「防災意識を高める」という主催者側の気持ちがあるにしても、果たしてこの「TSUNAMI」という映画を選択したことはどうだろうか?
ミジンコとしては昨年観た「TSUNAMI」で防災意識が高まるとは思えない。そんな啓蒙的な描写はない。この映画は大津波を題材にしたパニックムービーであって、この映画を観て防災云々を考える人はそうはいないと考える。
どうにも解せない。なんで「TSUNAMI」なのだろう?
被災地を支援したいと思う人々も「TSUNAMI」を見て良い気分になるだろうか?
岐阜県中津川市の有志グループが、東日本大震災で被災した子どもたちに夏休みを楽しみ、思い出をつくってもらおうと、中津川市に招く計画を進めている。まずは、そのための資金づくりに、7月2日、市内で映画の上映会を開く。
企画したのは、市民らでつくる中津川市防災市民会議。夏休みに中津川に来ることを希望する宮城県石巻市の小学生らを親子で60人招待するという。8月に1~2泊の予定で、中津川の子どもたちとサッカーやキャンプ、川遊びなどで楽しんでもらうという。送迎用のバスを1台用意する。
市民会議は震災後、市民ボランティアを募って石巻市に出向いた。現地で被災家屋の泥出しやがれきの撤去活動などを続けている。避難所の市立湊小学校でも掃除や炊き出しなどの支援もしている。「被災して心に傷を負っている子どもたちに思い出づくりをさせてあげたい」との思いが募り、企画したという。
資金づくりのために上映するのは昨年9月封切りの韓国映画「TSUNAMI ツナミ」。コンピューター・グラフィックス(CG)映像による高さ100メートル、時速800キロの巨大津波が釜山の海水浴場を襲うという内容だ。市民会議のメンバーは「防災意識を高めてもらいたいとの願いも込めて、この作品を選んだ」と話す。東海3県では初公開という。
市民会議の加藤吉晴代表(58)は「経費を含めると100万円ほどの資金が必要なので、市民多数の協力をお願いしたい」と鑑賞を呼びかけている。
上映会は、中津川市茄子川の東美濃ふれあいセンター歌舞伎ホールで午前10時、午後は2時と6時の3回。入場料は大人千円、高校生以下無料。入場チケットは同センターなどで販売中。問い合わせは加藤代表(090・5454・8010)へ。(紅谷暢章)
ソース元:
asahi.com
ソース元でもポスターを持っているこのボランティア活動の代表が写っている。
↓こっちも日本公開時のポスター
こういう映画なのだ。
被災地救済の資金集めに公開する映画として適切とは到底思えない。
[33回]
PR