物事を三人称で表現するとあたかもその話し手にはまったく責任がないかのように聞こえてしまう。
例えば、「事故が起きた」は三人称。話し手は事故を目撃した第三者という見方になるだろう。事故を起こした張本人が言うべき表現は「(私が)事故を起こした」もしくは「(私が)事故を起こしてしまった」と一人称にするべきなのだ。
日本やせ我慢の経済、破滅への道…枝野経産相(YOMIURI ONLINE)
枝野経済産業相は読売新聞とのインタビューで、日本経済の現状に強い危機感を示し、打開策の一つとして環太平洋経済連携協定(TPP)などの通商交渉を積極的に進める必要性を強調した。
――日本経済の現状は。
「
破滅への道を進んでいる。企業は設備投資を抑えてコストを減らす。家計は収入が減り、消費を控えて貯蓄に回すという『やせ我慢の経済』だ。このままでは貿易赤字国となり、財政も(危機に陥った)ギリシャがひとごとではなくなる」
(後略)
表現の仕方が間違っている。
「破滅への道を進ませている。」←これが正解だ。
日本経済を悪化させた当事者であるはずの政権与党の閣僚がまるで第3者目線で日本の未来を語っている。
官房長官、経済産業大臣を歴任しておいてよくもここまで他人事で日本経済を語れるものだ。責任感というものが欠如している。
原発事故後の枝野官房長官(当時)の官房長官としての無責任な発言の数々もこの男ならではの責任というものに対する意識の低さの表れだろう。国民がどれだけ被曝しようが成長期で放射線の影響を受けやすい子供たちが避難しなくとも、自分のことではないから避難を積極的に進めなかったのだろう。この無責任男にしてみれば、「国民を避難させなかった」ではなく「国民が避難しなかった」という解釈なのだろう。あの話題となった
フル装備での現地視察がこの男の本質を物語っている。
枝野は評論家のように日本を語るべき立場にはいない。他人事のように日本の未来を予測している場合じゃないだろう!
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