その内、フェイスブックは世界最大の企業になるのだろうか?シリコンバレーからスタートしたベンチャー企業で「巨大」と表現されるまでに成長した企業は数多いが、その中でもシリコンバレーのDNAと称されるヒューレット・パッカード、そしてアップル、グーグルなどはシリコンバレー発でIPO(上場)を達成した企業群の中でもアタマひとつ抜けている感がある。そして今年上場予定のフェイスブックもそんな抜きん出た企業のひとつだ。今後の可能性を考えればフェイスブックはグーグル以上の成功を収めるのかもしれない。これだけネットの影響力が強くなった世界でSNSの覇者が実質的に世界で最も影響力のある企業となってもおかしくはない。あとはフェイスブック自体が自らの力を節度を持って自制できるかだ。技術への欲求が強いものの、物欲や支配欲がほとんど無く、権力にもほとんど関心を示さない男がフェイスブックのCEOを務めているということが世界に良い影響を与えることを願って止まない。
そんなフェイスブックのCEOのマーク・ザッカーバーグが来日。野田首相を表敬訪問したんだとさ。
フェイスブックCEO、野田首相を表敬訪問 国内でもユーザー数増大(ウォールストリートジャーナル 日本版)
一部抜粋:
映画「ソーシャル・ネットワーク」(原題:The Social Network)が2011年初めに国内公開されたのがフェイスブックに追い風となった。(野田首相が今回、この映画を話題にした時には、ザッカーバーグ氏は現実と「かけ離れている」と笑い飛ばしたそうだ)
唖然・・・・・・。CEOのマーク・ザッカーバーグをはじめフェイスブックは社を挙げてあの映画「ソーシャル・ネットワーク」は事実と異なると抗議している。一時は訴訟になるとまで言われたほど監督のデビット・フィンチャーなどの映画制作陣とフェイスブックは映画の内容、そして公開について猛烈に対立したのだ。
ミジンコも日本での公開時期に映画の内容が余りにも現実のマーク・ザッカーバーグのイメージとかけ離れた描かれ方をしていると思ったもので
映画レビューにて制作陣のやり方を批判した。本人に取材しないで作り上げられた映画。勿論、その映画でやたらと酷い男に描かれるマーク・ザッカーバーグ本人の許可やフェイスブックの許可を取ったわけでもなく世界公開。映画の中では友人を裏切り、女性に対してはなんのデリカシーも持ち合わせず、成功のためにはなんでもやる男のように描かれているが現実とは大きく異なる。
創業時のメンバーがそのベンチャー企業の急速な成長と経営陣に求められる能力の高度化についていけずに道半ばにして決別することはよくあることだ。むしろそういうことが起きないほど創業時のメンバーが全員天才的な能力を有して同じ方向を向いている方が奇跡だ。映画の中ではマーク・ザッカーバーグがまるで友人を捨てたかのように描かれているがそれは一方、つまりフェイスブックに残れなかった方の意見でしかない。劇中のマーク・ザッカーバーグの女性に対しての言動も酷いものだ。オープニングからして酷い。女性にフラれた腹いせにフェイスブックが作られたことになってしまっている。現実はそんな単純な話じゃない。
つまり、あの映画「ソーシャル・ネットワーク」は、マーク・ザッカーバーグにしてみれば事実無根のフィクションであり、ありもしない自分のエピソードを描かれ、それが世界で公開されるという悪夢のような映画なのだ。このフェイスブック側と映画制作陣との対立は有名な話であり、マーク・ザッカーバーグにあの映画の話を振ることはいわゆるタブーのようなものなのだ。
ところが野田佳彦なる空気読まないおっさんはこともあろうかわざわざ映画の話題をマーク・ザッカーバーグに振ったのだ。本当に馬鹿丸出しだ。一応は野田佳彦の100万倍は頭が良いであろうマーク・ザッカーバーグは大人の対応をしたわけなのだが、「現実とかけ離れている」と笑い飛ばしつつも野田佳彦のことを馬鹿だなぁとは思ったことだろう。まぁ、実際、馬鹿なんだけれど。
野田佳彦も周囲の側近たちも世界で最も影響力を持つかもしれない企業のCEOに対しての事前調査がなっていない。マーク・ザッカーバーグがあの映画を大嫌いなことくらいは知っておくべきだった。
これは1年ほど前の記事→
これが現在の日本の首相と米大統領の差か・・・
オバマ大統領とシリコンバレーの有力者たちとの夕食の席。オバマ大統領の隣の席はマーク・ザッカーバーグだった。これは即ち、フェイスブックのCEOとはそういう立場であるということだ。
野田佳彦はマーク・ザッカーバーグの年齢で甘く見たのだろうか?そもそもフェイスブックの影響力やマーク・ザッカーバーグがどのような立場であるのかを理解していないかもしれない。
民主党政権になってから3代に渡って首相が前代未聞のアホさ加減。延々と日本の評判を下げ続けるのはいい加減にして欲しい。あとのフォローにこっちは大忙しだ!
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