日本だとNRA(全米ライフル協会)から多額の資金援助を受けたこの画像の下院議員のようなイカレポンチはあまり知名度もないけれど、こういうNRAの族議員とも言える議員はアメリカには沢山いて本当にその顔を見ると虫唾が走る。画像はコラではないのだ。本当にこの議員はこういうことをニューステレビ番組で発言している。このクソッタレ議員は本気でこういうふざけたことを全米に向けて放送されると承知のニュース番組で言い放ったのだ。
つい先日、
銃規制について述べたばかりだった。その直後にまたしても一人の男の銃による大量殺人が起きた。こういう容疑者はなかなか一人でひっそりと死んではくれない。関係のない善良な人々を巻き込んで死のうとする。せめてそんな狂った容疑者が銃さえ持っていなければ犠牲者はあそこまで多くならなかったはずだ。容疑者が銃を持っているが故に警察が到着するまでの間に大量殺人を実行できる。容疑者の武器が銃ではなく鈍器やナイフだったとしたら、警備員や教員たちが取り押さえられたかもしれない。銃を持っている相手に飛び掛ったところで犠牲者が増えるだけだ。
銃を持つ権利を「自衛」だとか「自警」だとかのために放棄しようとしないアメリカ人たちがいる。銃を持っていれば銃を持つ犯罪者に対抗できるというのだ。実際にこの下院議員もそういう考えだ。馬鹿げた発想だ。先に銃を使うのは銃を持った犯罪者だ。相手を銃で撃つ気でいる者が先に撃つ。自衛手段としての銃は結局は誰かが撃たれた後でしか機能しない。しかも、自衛する側の撃った弾が襲い掛かってくる者に当たる可能性は低い。
この下院議員が挙げたM4というライフルはカービンというタイプの銃では大ベストセラー。世界の多数の軍隊や警察で採用されているその理由には「扱い易い」ということもあるが実際には素人では扱えないシロモノだ。
上のM4の画像を見てポンと渡されて使える気がするだろうか?撃っても素人では先ず真っ直ぐにも撃てない。反動が強烈なので自分が吹き飛んでしまうことだろう。この下院議員は銃乱射犯が来たときに女性の校長がこれを持って抵抗すれば良かったとほざいているのだ。もし実際にM4で乱射犯に反撃したらM4のコンクリートの壁も貫く流れ弾で更なる犠牲者が増えていたかもしれない。こういう殺傷力の高いライフルさえあれば銃乱射犯を防げるものだろうか?むしろ無駄に銃乱射犯の闘争心に火をつけるだけだ。
実際にM4のような銃は下の画像のような職業軍人が持つ印象があると思うのだが、アメリカの銃販売店では戦争でもやるのか?というような殺傷力の高い重火器が販売されている。そこも問題視されているのだが一向に改善されない。
ここで登場したような議員がNRAの息のかかったロビイストの操り人形と化して銃規制を徹底して妨害しているからだ。20人もの10歳にも満たない子供たちが銃で殺されても規制に反対するクレイジーな奴等のせいで何度でも銃乱射事件の犠牲者が出ることだろう。反撃するために銃が必要と叫ぶことがナンセンスなのだ。最初から銃が持てない社会にしてしまえば根本的な解決につながるというのに、銃があるからこそ起きる犯罪が起きてから、その反撃の権利しか訴えかけないとはなんとも愚かだ。NRAもこういう議員も銃社会を継続することによって自分たちも銃に撃たれて死にたがっているかのようにさえ見える。それに多くの人々、ましてや今回の子供たちを巻き込むなんてとんでもないことだ。
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