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麻生財務相:社会保障会議での発言を撤回、「適当でない面もあった」(ブルームバーグ)
1月21日(ブルームバーグ):麻生太郎財務相は21日、同日開かれた社会保障制度改革国民会議での自身の発言について、「私個人の人生観を述べたもの」としながらも、「公の場で発言したことは、適当でない面もあったと考える」と述べ、当該部分を撤回するとともに、議事録から削除するよう申し入れたいとのコメントを発表した。
共同通信は、麻生財務相が同会議で高齢者などの終末期医療に関し「政府の金で(高額医療を)やってもらっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらわないと」などと述べたと伝えた。財務相は同記事について会見し、「主語が抜けている。議事録でも『私は少なくとも』と主語を入れている」と述べていた。
別に失言でもなんでもない。終末期医療についてはもっと議論されるべきであり、終末期医療による財政圧迫は現実に起きていることだ。尊厳死については個人の意見を尊重するべきだと強く思う。
そもそもミジンコは自分の今までの人生を考えるに自分が介護を受ける身にはなりたくないと考えている。介護は受ける方もする方も例えようもないくらいに辛い。解決しようもない苦しさに何年、何十年と介護される側とする側が苛まれる。介護される側の人生もそうだがする側の人生も変わる。そして現代の医療では難病の完治も若返りも不可能なのだから介護の「終(つい)」は介護される側が旅立つことによってしかやってこない。本人が望むのならば延命拒否は国が認めるべきことだ。
さて、本題。共同通信は麻生財務相の個人的な見解と申し添えたはずの発言の一部だけを切り抜いて報道して、「財務大臣の失言」を捏造した。もはやこれは報道でもなんでもない。共同通信が世論誘導をしたいがために情報を選別して都合の良い部分だけを配信しているに過ぎない。そんなものはジャーナリズムではない。報道機関が中立性が保っていないどころか、世の中に極端な思想を刷り込もうとしている。そしてそれを指摘し配信しているのが国内の他のマスコミではなくブルームバーグなのだ。
この麻生発言も幸いにして支持者が多い。もはや日本のマスコミや野党となった民主党がこの発言を批判したところで国民の多くは覚めた目で見ている。そりゃそうだ。麻生財務相は財政圧迫の問題を絡めて自分はこうありたいと述べたに過ぎないことをいちいち鬼の首を獲ったかのように「失言だ!失言だ!」と騒いだところで馬鹿丸出しだ。麻生財務相と同じ意見の人々は山ほどいるということだ。
それにしても相変わらず民主党幹事長・細野豪志の馬鹿さ加減が際立っている。今回の麻生発言に対して「とにかく生きようと頑張っている人の意思は尊重すべきだ」と批判している。仮に共同通信の主語無し報道だけ見ても麻生財務相がそういう趣旨で述べた発言ではないことは容易に理解できる。文章読解力のレベルで言えば小学生高学年で余裕で理解できるはずだ。別に麻生財務相は生きようとしている人々を殺せと言っているわけではないことは明らかだ。延命については個人個人の選択があっても良いのではないか?と言っているに過ぎない。その発言についてのこの細野豪志の文章読解力の低さ。こういった的外れな批判は余りにも愚かだ。
民主党消滅を願う身としては今の民主党の幹事長のこういった愚かしい対応は嬉しい限りだ。是非とも参院選で更に議席を減らして欲しいからだ。アタマの良い幹事長ならば与党が日本の将来のためには議論すべきことを掲題したときには脊髄反射的に批判するのではなくて反対ならば問題点を指摘することが筋であるし、建設的に日本のためには賛成という選択もあって然るべきだ。