まだ円安ですらないのだから外国がガタガタと文句を言っていても相手にすることはない。アベノミクスへの期待から円安が進んでいる。それはあくまでも77円代などというとてつもない円高の期間から比較すれば円安に傾いているということに過ぎない。80円以下の時代が異常なまでの日本にとってのハンデ戦だっただけのことでその期間ず~~~っと諸外国は好き放題な為替政策を取って日本が損をしている間に自分たちが得をしていたに過ぎない。為替戦争というやつだ。どんなに素晴らしい技術特許を開発しようが、どんな大ヒット商品を生み出そうが自国の通貨高で売上高が相殺されるどころか赤字にすらなる恐るべき戦争だ。
日本は日本史に残る売国政権が3年以上も政権の座に居座っていたからこそ、こんな狂った円高でもなにもして来なかった。日本がなにもしてこない間にずっと円高による利益をしれっと甘受してきた各国が今の日本の90円台程度を猛烈に批判している。これはずっと得をしてきた各国が今まで苦しんできた日本にずっと苦しめと言っているようなもので到底容認できない。今の日本政府ならばそれほど心配をしていないがアメリカがなんと言ってこようとも、ドイツがなにか言っていようとも、そういったリーマンショック後もギリシア・ショック後も日本がIMFを支え続けている中、延々と自国に有利な為替政策を推進してきた国々のために日本が譲歩しなければならないいわれはない。麻生・中川のIMF救済が無ければ今頃アメリカもドイツも地獄を味わっていたはずだ。その救世主である国に対してほんの少しの円安傾向を非難するとは恩知らずもいいところだ。
ゴールドマンサックスに見限られた韓国が今まで散々おいしい思いをしてきたくせにまるで日本が悪いかのように言ってきている。日本は今は韓国の厚顔無恥な批判に付き合っている暇はない。ほっておけば勝手に自滅していく国を相手にするエネルギーが無駄だ。サムスンやLGは日本のメーカーのように製品の品質で勝負していけばいい。異常な円高じゃないと儲けられないというのであればそもそもの事業形態がおかしいということだ。まぁ、その「おかしい」なのだが。なんで日本人がソニーやパナソニックが衰弱していくことを容認して韓国メーカーの心配をせにゃならんのだ?という話だ。
皆さん、もっとラクに生活をしていいはずだ。日本人は(ミジンコは外国からも日本を見ていることが多いので)ハタから見ても相当に頑張っている。こんなに勤勉な国民はいないほどだ。日本人と同等に勤勉かつ労働時間が長い国民はミジンコが知る限りではアメリカのホワイトカラーくらいのものだ。
日本とアメリカが長年経済大国のツートップだったことは偶然ではない。今のレートでは円安という言葉すらそぐわない。円安は120円になってから議論されるべきことであって90円になるかならないかの時点で円安と呼ぶことがそもそもおかしい。この数年、日本で得た収入を持ってアメリカに行くと「なんだこりゃ?」と焦ったことが幾度もある。あまりにもモノが安く買えるのでおかしいと感じることがあったのだ。そりゃそうだ。手数料抜きに考えると1ドル札を80円で買えてしまう時代だったのだ。例えば日本だと絶対に100円以下では買えないであろうモノが大抵は1ドル(80円)で買えたのだ。単一の商品でもこの感覚だ。日本の輸出産業がよくぞ壊滅しないで生き残ったものだとその企業体力に拍手を贈りたいほどだ。こんなに頑張っている日本人が今の円安ですらないレートを諸外国に批判されることは理不尽だ。それはもう非難ですらなくて「自分たちに得をさせろ!」と喚き散らしている外国人たちのワガママに過ぎない。
円高による燃料費の高騰の懸念はマスコミが安倍叩きに利用したがっているように見える。円が120円のときに燃料はもっと安く輸入できていた。ホルムズ海峡の不安定さを抜きにして円安だけを悪者にしようとするのには無理がある。アメリカがシェールガス革命に傾倒する前と今とでは中東の産油国と西側諸国との付き合い方もだいぶ悪い方へと変わった。シェールガス採掘(←海底爆破によるかなり強引な手法)による地盤への影響などは無視されたまま、もはや中東の産油国を蚊帳の外に置いたエネルギー革命が起きている。そんな情勢で中東は大慌てでありどんなことがあっても「稼げるだけ稼ぐ」にシフトしたようだ。明らかに産油国は中東情勢の不安定化をダシにして原油を高く売ろうとしている。円安になると燃料が高くなると言う経済評論家(学者ですらない)たちは、日本の備蓄燃料も無視し、中東情勢も無視して為替レートだけを注視している。だからこそ信用されない上に予想も外れる。
何度でも言いたい。日本人はもっとラクをしていいはずなのだ。これだけ努力して節制して国際ルールもちゃんと守り続けて生きている国民が働いたら分相応の利益を得ることのなにが悪いというのか?かつて日本は1億総中流家庭などと呼ばれていたときもある。要はほとんどの国民が平均的とはいいつつも豊かな生活を送れていたのだ。今の大袈裟な表現である円安ではなくて120円超えくらいの本当の意味での公平な為替レートで再び中流どころか1億総中の上くらいの家庭になったとしてもバチは当たらないほど日本人は真面目に節度を持って生きている。
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