「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということだろう。相変わらずの沖縄タイムスの「オスプレイ憎けりゃ訓練まで憎い」がまたしても炸裂している。オスプレイの近くで凧揚げをしていることは危険視せずに、オスプレイが行う訓練については「危険だ!」と叫ぶその神経回路はもうショートし過ぎて黒コゲだ。
オスプレイ兵士宙づり ホバリング訓練(沖縄タイムス)
【宜野座】宜野座村の米軍キャンプ・ハンセンの上空で30日、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ1機が兵士5人をワイヤのようなものでつり下げ、上下にホバリングする訓練を実施しているのが確認された。村によると、同機による兵士の宙づり訓練の確認は初めて。
機体番号「04」が同日午後4時10分ごろ、同村福山区に隣接するハンセン内で、ワイヤに腰を固定した兵士を宙づりにし、ヘリモードでホバリングを実施した。訓練を目撃した男性によると、同機は30分ほどホバリングを繰り返していたという。
オスプレイは強い下降気流や高温排気による強風の影響のほか、火災の危険性が懸念されている。
比嘉徳信区長は「兵士の宙づりは危険だ。ヘリモードで集落を低空飛行するなど、米軍は約束を守らない」と訓練の中止を訴えた。
一方、延べ7機が朝から午後にかけて離陸した29日、上大謝名公民館では、午前9時24分に92・1デシベルを記録した。
他のヘリコプターでも行われる訓練だ。吊り下げられている隊員たちの脱出、降下の訓練が必要であるし、パイロットの機体制御の訓練は安全性を高めるためにも必須だ。もう沖縄タイムスはどんな訓練であろうが、はじめに危険だと叫ぶことありきになっている。訓練をしない方が結果的には危険であるというのに。
これ日本人として普通の感覚だと思うのだが、この写真を見て災害時の救助活動を頼もしくは感じないだろうか?よほどの大型ヘリでも無い限りは救助隊員を5名も吊り下げて機体の姿勢を安定して制御することは難しい。隊員の装備や担いでいる機材、またロープ自体の重さを考えると5名で500kg超だ。それを吊り下げながら、オスプレイはピンポイントで上げたり下げたりできるということだ。災害の現場にピンポイントで一気に大量の救助隊員たちを降ろし、要救助者たちを吊り上げて病院に搬送できるということだ。民間のヘリでは怪我人を1名搬送するだけでも大変な作業だ。この一気に大量に運べ、スピードも速い、そして垂直に上に下へと飛べるオスプレイの真骨頂は災害時に大きな力になるとこの写真が物語っている。
ミジンコもこういうヘリからロープで吊り下げられることは訓練でやっているわけなのだがこれがとんでもなく難しい。風に煽られ、ヘリも揺れる、大型のヘリからの降下の方がラクなことは身を持って経験している。オスプレイからの降下はやったことがないが見た感じからもその安定感は伝わってくる。普通のヘリで5人もぶら下がってのこんな芸当は難しいなんてもんじゃない。オスプレイでも難しいのだろうがそこを訓練で補っていつくるやも知れない本番に備えているということだ。訓練にまで批判を浴びせる沖縄タイムスの姿勢はどうかしている。
東日本大震災のときにヘリの着陸が難しい場所にさえ、自衛隊や海兵隊のヘリは果敢に離着陸を試みていた。パイロットたちの卓越した操縦技術があったればこそだ。もしこの写真のように着陸せずとも一気に大量の人員を現場に投入できれば助かる命は増えるはずだ。血液が足りない場所に賭けに出て血液だけピンポイントに落とすよりも医療チームと血液をこうやって同時に降下させることができれば状況は一変するはずだ。同時に災害救助犬を抱えたハンドラーを降下させると瓦礫の下で声も出せずにいる人々の救助が間に合うかもしれない。大量輸送ができて垂直に飛べる機体がいかに災害発生時に効果的かを次の震災のときに自分の目で見るまで信じないという人々は余りにも視野が狭い。この写真を見ただけでも将来のシュミレーションは容易なはずだ。
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