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韓国新政権、早くも混乱 新設の未来創造科学相候補が就任辞退(msn 産経ニュース)
韓国の朴槿恵大統領が新設の「未来創造科学省」の閣僚候補に指名していた金鍾勲元米ベル研究所社長は4日、候補を辞退すると発表した。金氏は同省を含む省庁再編案の国会通過が与野党対立で遅れていることから「祖国に献身しようという気持ちを守れなくなった」と、辞退の理由を説明した。
未来創造科学省は、科学技術や情報通信技術政策を統括する省庁再編の目玉。政権発足後も政府組織の形が定まらない中での閣僚候補の辞退により、初期の政権運営をめぐり混乱が拡大するのは必至だ。(共同)
こういうニュースを見ると自分が日本人で幸せだと思う。民主党政権のときでさえ日本に貢献したいと思った。震災後などは日本にどう貢献できるのかといてもたってもいられない気持ちにさえなった。
この元ベル研の社長はその経歴からして世界でも屈指の科学者だ。その人物がアメリカに拠点を移して長い時間が経過し、今の韓国政府の混迷ぶりを見て「献身」をする価値を見出せなかった。それも心にその思いを秘めたわけではなくて公にそう述べた。これは今の韓国という国家への痛烈な批判となった。そりゃ長年アメリカで生活し、職業的にも物事を客観的に見るプロ中のプロである科学者なのだ。朴政権が人気取り目当てで場当たり的に作ろうとしている新設の省のいい加減さはイヤでも目に入ってきたことだろう。
そもそも未来創造科学というネーミングからして怪しい。「未来」だとか「創造」なんて言葉を科学の前に付けている時点で科学を馬鹿にしている感すらある。科学は現実だ。望む未来があろうとも、作りたいものや世界があろうとも、科学は揺るがぬ客観性を堅持しつつ研究・開発していくべきものなので「希望通りにならない未来」や「創造できなかったもの」のオンパレードだ。あまり「未来」だとか「創造」だといった期待値を高くして取り組むと痛い目に遭う。
元ベル研の社長。本来はこういう人物こそが韓国に貢献できるはずだ。ところがそういう人物から拒絶された韓国。それが韓国人への教訓となれば良いのだが、もしこの元ベル研社長を裏切り者扱いをするようならば韓国という国もそれまでなのだろう。
ミジンコの場合は日本人であるが故に海外でも良いこと尽くめだ。よくアメリカ人と間違われるが、中国と韓国と別に用事がないので行かない北朝鮮以外の世界のどこでも日本人と言えば歓迎されている。むしろ「中国人や韓国人なのか?」とまだ判明していない時点で「日本人なのか!」と相手が分かった瞬間からいきなり歓待されることがしょっちゅうある。これは他の先人たちと現在進行形で世界で活躍、貢献している日本人たちのおかげであり、そりゃ自分も日本に貢献しようという気には自然となる。繰り返しになるが「献身なんてイヤだ!」とは本当にあの民主党政権のときでさえ思わなかった。単純に自分が民主党政権のときは日本政府として「要らない」といった扱いだったが別にそれもどうでも良いことで民間や財団レベルでいくらでも日本に寄与できた。
こういう韓国の宝とも言える科学者が国に貢献をしたくない、いやもっとストレートに言えば韓国に戻りたくもないと言っているわけだ。震災のときでさえ、ちょうど帰国した日だったので、このタイミングで日本にいて良かったと思えた自分は生まれた国を間違えていなかったと心底思う。こういう韓国のニュースで改めて日本人に生まれた自分の幸運を実感する。