麻生副総理のナチス云々の失言について話の前後も無視し内容もちゃんと把握しないまま鬼の首を取ったかのように騒ぎ立てる野党党首たちが何人もいる。別に麻生さんはナチスを賛美しているわけではないことは明白だというのにその無理矢理なこじつけが見ていて情けない。
マスコミも当初はそれほど騒いでもいなかったというのに飯のタネを見つけたとばかりに一斉に大きく取り上げるようになった。元々、ナチスを支持しているわけでもない発言だと分かっているくせに視聴率や購読者数の増加が見込めるのならば「とにかく大事にしてしまおう!」という醜悪さ。こんなものはジャーナリズムでもなんでもない。
麻生さんの信者のような人々も見るに堪えない。このブログでもひたすら麻生さんを絶賛する狂信者のようなおばさんたち(なぜか全員中年の女性)には何年も苦労させられた。盲目的に麻生さんを支持するそんな人々の判断力の欠如は尋常ではなく、あれでは麻生さんが悪いことをしても「麻生さんならば許す!」とでも言いそうな勢いだった。麻生さんの今回の失言についてまとめブログに掲載された書き込みの数々を見てもそう。無理矢理にでも麻生さんを擁護している。はっきり言って今回の麻生さんの発言は決して褒められたものじゃない。ナチスとワイマール憲法を絡めて無茶苦茶なことを言っている。失言メーカーの麻生さんが後から撤回していることを見ても、麻生さんを叩いている人々が言うような「ナチス賛美」ではないものの、断じて褒められるような発言ではなかった。ナチスを例えに出している時点でもうどうしようもないということは失言した後の麻生さんだって理解しているはずだ。
麻生さんの今回の失言について身内だからとなにも言わない・知らないふりをする自民党議員たちもおかしい。特に安倍総理は自分の部下にあたる重責を担った閣僚の失言については素直にその見解を示すべきだろう。欧州の議員であったならばとっくにクビが飛んでいるような失言なのだ。身内だからなぁなぁで済ますのでは古くからの自民党から成長していない。せめて内閣総理大臣として麻生副総理に厳重注意くらいは当然だ。その身内への弱さが国民に大きな不利益をもたらすのだと自覚して身内の失態についても厳に戒める、そんな自民党でなければ先はない。
結局のところポジショントークしかできないような人間たちばかりでどっちもどっちもどっちもどっちだ。
このブログで以前に麻生さんを批判したり(笑顔を)褒め称えたりしたら、批判したのに後から褒めるのはおかしいと批判されたことがある。覚えておられる方々も多いことだろう。まったくもって馬鹿げた批判だった。麻生さんのことをこれからも批判し続ける。だが麻生さんの味方でもあり続けるのがミジンコのスタンスだ。子供の頃から延々と麻生さんのエキセントリックな言動に一喜一憂してきたのだ。今回のナチス発言についても「またか、このオッサン!バカヤロウ!」ではあるのだがそれでも麻生さんの側でいようと思う。消費税増税を猛烈に反対しているが今もって麻生さんと意見は対立しても味方ではあるのだ。おそらく麻生さんへの批判などについて嚙み付いてきたおばさんたちはミジンコの数十年にも渡るこういうやり取りの1ミリも理解していない。
今回の麻生ナチス云々の騒動で今まで見てきた意見のどれもこれもがどっちもどっちもどっちもどっちだ。そういうトンデモスピーカーたちがちょっとは恥ずかしがってくれればまだ可愛いものだが、はたから見ていると狂信者にしか見えない。その発言についてではなく、その発言者についての感情が先にきているからそういうことになるのだろう。ディベートのクラスだったら0点どころかマイナス100点だ。
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