上手い!!!声が上手い!!!
「パシフィック・リム」 声優陣に古谷徹、池田秀一、林原めぐみ、三ツ矢雄二ら発表(アニメ!アニメ!)
一部抜粋:
8 月 9 日公開に全国公開となる、ハリウッドの超大作『パシフィック・リム』の声優陣が明らかになった。声優では、先日、チャーリー・ハナムが演じる主人公・ローリー・ベケット役を人気の実力派声優杉田智和が担当することが発表され、大きな話題を呼んだばかりだ。
しかし、今回は公表された他の吹替え声優も、これに匹敵する大物ばかりとなった。日本を代表する声優が集結した超豪華な出演陣となっている。
菊地凛子さん演じるコ・モリ役に林原めぐみをはじめ、玄田哲章、古谷徹、三ツ矢雄二、池田秀一、千葉繁、浪川大輔という顔ぶれだ。声優ファン、アニメファンでなくても、その名前を知っている人は多いだろう。
林原めぐみは『新世紀エヴァンゲリオン』綾波レイ役で、玄田哲章はA・シュワルツネッガー日本語吹替・『機動戦士ガンダム』のスレッガー中尉役、古谷徹は 『機動戦士ガンダム』アムロ役・『巨人の星』星飛雄馬役、池田秀一は『機動戦士ガンダム』シャア役などでお馴染みだ。今回ガンダムのアムロ役とシャア役が 共演するのも見どころだ。
三ツ矢雄二は『タッチ』上杉達也役で有名だが、近年ではバラエティ番組でもお馴染みの顔になっている。千葉繁は声優のなかでも指折りの芸達者で知られる。 浪川大輔は『君に届け』風早翔太役、洋画でも「スター・ウォーズ」シリーズのアナキン・スカイウォーカー役などで活躍する。
近年はハリウッド大作映画の吹き替えでは、新鮮さなどを狙い俳優や女優、タレントを起用するケースも多い。しかし、『パシフィック・リム』では、声優の経験が深い役者を中心に吹き替え陣を組んだことが目を惹く。大物声優の共演が、作品にさらに彩りを与えることになりそうだ。
三ツ矢雄二は「タッチ」よりも「コンバトラーV」の主人公・葵豹馬(あおいひょうま)の声をやっていたことの方が大きいと思う。とにかく声優の一人一人が上手いと作品に入り込めるのが有難かった。
「パシフィック・リム」の日本語吹き替え版、この作品の声優陣が豪華だと話題になっており、この声優陣を起用した人は「(この作品を)分かっている!」と絶賛されている。ミジンコは今までに何度か吹き替え版の方が作品が魅力的に思えた経験があるので今回の吹き替え版も期待した。そして期待どおりに「パシフィック・リム」の吹き替え版の完成度は見事なものだった。
日本でも人気の米ドラマ「24」は日本語で観たことが無かった数年間はまったく注目していなかった。ところが、フジテレビの深夜に放送されていた日本語を喋るジャック・バウアーに大笑い。そこからあのドラマのファンになった。ジャックの日本語のときの演技はそれはもう笑ってしまうほど大袈裟だけれど面白かった。日本でもお笑いコンビがネタにするほど無茶苦茶なジャックの悔しがり方が良かった。「24」は英語よりも日本語版、そう考えている。
ミジンコが取り上げるまでもなく、昨今の声優を本職としない俳優やタレントたちによる「酷い吹き替え」に批判が殺到している。有名どころでは「プロメテウス」の主人公の声に剛力彩芽。詳しくは→
【剛力はどこから来たのか】プロメテウスの吹き替えが酷評すぎて逆に見たい!まとめ
キャスティングのゴリ押しもここまで来ると「酷過ぎて逆に観たくなる」とのこと。ミジンコが初めてリドリー・スコット監督作品でブルーレイを購入しなかった作品だ。作品の迷走ぶりに加えて吹き替え版まで収録されてしまっている商品を買う気にはなれなかった。
更にわざわざ既存の声優陣から複数のタレントにスイッチして批判殺到の作品もある。「アベンジャーズ」だ。
批判殺到でコメント欄の炎上も!タレントの日本語吹き替え版起用に映画ファンの怒り爆発! (シネマトゥデイ)
一部抜粋:
これまでの日本語吹き替え版と言えば、ブルース・ウィリスの声を長年担当し続けた故・野沢那智さんをはじめ、アーノルド・シュワルツネッガー公認 声優の玄田哲章など、数多くのベテラン声優が、オリジナル版のセリフに込められたキャラクターの心情を声の演技だけで見事に再現してきた。そのテクニック は、長年の経験を積んでこその職人技といえる。
ところが近年、主人公や主要キャラクターに、吹き替え経験の少ないタレントの起用が増加し、吹き替え版を愛する映画ファンの怒りを買っている。 マーベルコミックのヒーローたちが一度に集結する映画『アベンジャーズ』は、過去のマーベル作品で同キャラクターを演じた声優が降板し、サミュエル・L・ ジャクソン演じるニック・フューリーを竹中直人、ジェレミー・レナーが演じたホークアイを宮迫博之、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウを 米倉涼子がそれぞれ担当。
劇場公開時から吹き替え版が酷評されていた同作だが、ブルーレイ版の発売を前にアマゾンのレビュー欄には批判が殺到。「特に問題はなかった」「自然でしたよ」という声もある一方で、「話題性重視での芸能人起用は反対です」「吹き替え芸能人の大根ぶりにげんなりする」「このキャラクターにはこの声優、というファンの思いを台無しにされた」などと辛らつな意見が数多く上がっている。
先に宣伝ありきで有名なタレントを起用するその姿勢が結果的に日本語吹き替え版の質を低下させている。演技力云々以前の「なんとか声をあてている」といった程度では観客は白ける。
「パシフィック・リム」の吹き替え版については更に適切な判断が下されている。
こう言ってはなんだが・・・・吹き替え版では、ハリウッド女優としてのギャラの問題もあっただろうが菊地凛子の声もプロの声優があてていたことが吹き替え版の質を上げている。菊地凛子という女優には実はミジンコはクエスチョンマークなのだ。同じ日本人として応援するべきところなのかもしれないが映画の評価に関して自分に嘘はつけない。「バベル」のときの彼女へのオスカーへのノミネートも後で作品を観て「この演技で???」だった。アカデミー賞は障害者の演技を必要以上に高く評価していているので賞の審査に歪みが生じていると感じた。その後の
押井守監督の「アサルトガールズ」では作品の内容とも相まって彼女の演技は話にならなかった。そしてまたしても押井守監督のアニメ作品「スカイクロラ」ではもう事故レベルの声あてだった。英語の演技は自分と同様にして完璧な発音を実現するのは本当に難しいのだろうから同情の余地も感じるが、日本語の演技に関しても非常にクエスチョンマークな女優だ。そういう理由で吹き替え版を本人ではなく声優が演じたことは良い判断だったと思う。
日本のベテラン声優陣の技術は世界でも屈指のレベルだ。そういうプロフェッショナルを起用しないで話題作りのために声優としての技術を備えていないタレントたちを起用し続ける日本側の姿勢は明らかに作品を貶めている。「パシフィック・リム」の吹き替え版ではお笑い芸人としては上手いケンドー・コバヤシですら若干浮いていた。他の声優陣のレベルが高いからこそ「下手ではないが上手いとまでは言えない」、そんな頑張っているケンドー・コバヤシですら厳しいのだ。主演級にド素人みたいなタレントを起用している作品だったならば、恐らくケンドー・コバヤシのことはそれほど気にならず、主要キャストの酷さのことが先にきたことだろう。それってお金を出して作品を観る観客からしてみれば悲劇だ。
宣伝のために吹き替え版の質を低下させるなんてオリジナルの製作陣にも観客にとっても酷い裏切りだ。人材がいないならばまだしも、日本には上手い声優陣がいる。いるのに起用しない手は無いはずだ。
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