菅直人が12日から台湾を訪れ、現地で行われる予定の反原発デモに参加というニュースを先日知った。呆れた。任期中の仕事の質はどうあれ、一応は元首相という肩書きを持つ人物が外国のデモに参加するというのだ。鳩山由紀夫の数々の売国発言と同じく菅直人の言動も異常だ。日本が犯した最大級の過ちである民主党政権誕生に付随する負の遺産が鳩山、菅、野田に元首相という肩書きを与えてしまったことだ。それらがジワジワと効いてくる。悔しい。元首相は厳に自己の言動には細心の注意を払い、日本国の姿勢であると諸外国に誤解を招かぬように務めること、こんなことは首相経験者ならば教えられずとも分かっていて欲しいものだ。
そのデモに参加するという菅直人、台湾の原発ならびに放射性廃棄物保存施設を訪問したかったようなのだが台湾政府から断れた模様。詳しくは→
菅直人日本中総理, 台湾原典訪問断られて(タイペイ=連合ニュース)
台湾の原発関係者の弁が全てを物語っている。「
日本が自国の原発施設もまともに管理することができないのに台湾にどんな助言ができるのか?」
特に菅直人は原発事故を悪化させた張本人だ。そんな人物がまるで原発事故が他人事かのように原発デモに参加し、外国の原発を視察したいと言っている。日本の恥が服を着て歩いているようなものだ。この移動する恥、せめて海外には行かないで欲しい。
台湾からしてみれば友好国の日本の元首相が自国の反原発デモに参加など余計なお世話だ。台湾にとっては停電は死活問題だ。国家的事業である半導体産業の更なる拡充は台湾の未来のためには欠くべからざることだ。TSMC(世界最大の半導体製造工場群)は台湾の心臓とも言える。その巨大な半導体生産工場群には膨大な電力が必要であり、今すぐに原発を止めろということは台湾に死ねと言っているようなものだ。菅直人はこの非礼さを理解しているのだろうか?TSMCを工場群と表現したが実際には街そのものが半導体工場群というほど広大だ。人生で何度となく彼の地を訪問し、いつも台湾の人々の並々ならぬ半導体ファウンダリー(受注生産工場)として生きていく意欲と希望を感じる。この比類ないほどの巨大半導体工場会社は台湾の生命線なのだ。他の多くの国と同様にして、どうしても今いきなり大幅な節電をするわけにはいかない事情が台湾にもある。外国の元首相が原発を止めろと言ったところで迷惑千万。そもそも原発に詳しいと自称する理工系出身のはずの菅直人はTSMCがなんなのかすらも理解していないかもしれない。
日本にとって台湾は大切な友人だ。その友人に日本の元首相訪問が煙たがれていることは通常は悲しむべきことなのだろうが、今回の台湾の拒絶は断固支持したい。日本からたまたま飛び出してしまった害虫が台湾に飛んでいき迷惑をかけてしまっているような感じがするからだ。東日本大震災のときには莫大な支援をくださった台湾でデモに参加してガタガタと喚く元日本の首相・・・・う~ん、叩き潰したい害虫だ。
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