ベトナムではベトナム人たちの中国人への怒りが爆発、中国の工場などが襲撃され、中国企業と勘違いされた日本企業まで巻き込まれている。
中国外交部の華春瑩(か しゅんえ)報道官(写真のお馴染みの女性報道官)が15日の記者会見で、「この数日間の中国企業や中国人に対する殴打、破壊、略奪、焼き討ちなどの行為についてベトナム政府に対し回避できない責任がある」と主張し、更に(ベトナム政府は)責任を取って徹底的にその件を調査し、加害者への厳しい処罰を求めている。
中国外交部は中国駐在のベトナム大使を呼びつけて、今回のベトナム国内での中国企業襲撃を強く抗議すると共に、ベトナム当局が効果的な措置で中国人の安全と中国企業の財産を守るよう強く要求。ここまで読んだだけで中国に於ける「愛国無罪」にウンザリしている日本人の皆さんには苦笑ものだろうが一応まだ続ける。日本でも有名なこの華春瑩報道官は
「指摘しなければならないのは、この数日間の中国企業や中国人に対する殴打、破壊、略奪、焼き討ちなどの行為についてベトナム政府に回避できない責任がある」と語り、さらに責任を取って徹底的に調べ、加害者を厳しく処罰するよう求めた。
この女性報道官、尖閣諸島周辺で中国海軍の艦船が自衛艦や海保の船に戦闘開始とも言えるレーダー照射をしていた事実を会見の場で知って絶句していたことが印象深い。なにも知らないで会見の場に立ち顔面蒼白となり、なにかのすり合わせや準備ができたらしい翌日には日本を嘘つき呼ばわりすることの常習犯となっている。有能な人なのだろうが生まれた国が中国であったばかりに毎度記者会見の場で嘘や荒唐無稽なことばかりを述べなければならず、とても褒められた報道官とは言えない。もっと自由に生きられる日本やアメリカなどでキャリアを築いていれば、自己の能力に泥を塗らない嘘にまみれた人生を送らないで済んだことだろうに。
さて、今回、中国の言うにはベトナム人が加害者で中国人が被害者ということになっている。実際に現地にいる襲撃された中国人は被害者なのだろう。それを中国が主張し、ベトナム当局に厳正な対応を求めていることも当然と言えば当然なのだが日本人からしてみれば共通した「おまえがそれを言うか!」という思いがある。中国国内で幾度となく日本人・日本企業が襲撃され、それを「愛国無罪」と称して中国政府は加害者を逮捕も起訴もしていない。投石や焼き討ちの映像まで残っているというのになにもしてこなかった。せいぜい日本車に乗っていた為に襲撃された中国人への加害者を逮捕するといった程度で、日本人への被害については関知していないどころか、むしろ中国政府への不満へのガス抜きとして官制デモという名の日本人への攻撃を煽っていた。今、中国はどの面下げてベトナム人たちとベトナム政府を批判しているのか?
先ずは「愛国無罪」という異常な制度を掲げて日本人にやってきたことの誤りを認めて日本人に謝罪してからベトナム政府を批判するのが筋だ。厚顔無恥な中国にこの言葉があるとは思えないが「因果応報」ということだ。日本人に散々やってきたことを自分たちがやられると怒り狂うとは見ていて滑稽にすら見える。どんなに日中関係が中国側の理不尽な行動で悪化しようとも日本国内で中国人たちが襲われただろうか?中国人の誰一人として襲撃に遭っていない。むしろ「それとこれとは別」ということで日本国内に滞在する中国人たちは日本人に親切にされていないだろうか?それが分かっている在日中国人たちも母国ではその事実を言えば叩かれるのでなかなか言い出しにくい状況だ。どの国がおかしいのか明白だ。
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