当ブログで何度も取り上げているハリウッド版「GODZILLA」の週末の推定興行収入が約1億9620万ドル(約200億円)と世界1位を記録した。同作品は、米国で16日に公開されたほか、欧州やアジア、中東の60以上の国・地域で公開されている。に、日本はなんと2ヵ月以上遅れての7月後半公開予定・・・・。おそっ!
日本では劇場での興収も期待できる上にDVD・ブルーレイの販売成績も良い為か大作映画のほとんどの公開が世界でも遅い。なぜか?海賊版が日本ではほとんど流通していないからだ。つまり日本では消費者のモラルが高く、また作品への愛着も深いためにソフトウェアが売れるのだ。海賊版がすぐに流通してしまうアジアや中東では先行公開してなるべく興収を上げるしかない。しかもそれらの国では、その後のソフトウェアも海賊版が流通してしまい、しかも消費者(?)もパッケージや画質すらもまともではない海賊版への抵抗が少ない為にしっかりと海賊版が売れてしまうのだ。当然、安価な海賊版が売れてしまうのだから海賊版よりも遅く発売される本物の売上に影響を及ぼす。馬鹿げた話ではあるが、これが映画や音楽産業が日本市場と北米市場しか眼中に置かずに作品を製作している現実だ。エンターテイメント作品の売上高はまんま市場の消費者のモラルと経済力に比例していると言える。いわゆる特定アジアと揶揄されている韓国や中国ではハリウッド映画が日本よりも遥かに早く公開されていることの理由を彼の国の人々は日本人ほど理解していない。日本で巨額な製作費のハリウッド大作の公開が遅く、世界的に有名な歌手やバンドがやたらとツアーをするのには理由があるということだ。
実際、日本では作品のファンは映画館で観た後で更にソフトウェアを買う傾向が強い。そんなエンターテイメント作品へのモラルが高い国は経済的にも強固な基盤を有する日本とアメリカ(北米)の2市場に限られる。だからこそ前述のように作り手もこの2つの市場の傾向に注目する。例えYouTubeで不届き者がUPした低画質の小さい動画として映画がまるまる視聴することができるとしても、ファンであればあるほど本物を欲する、それが日本市場と北米市場だ。製作者への礼儀がなっているとも言える。世界で最もマナーが良いと自称する韓国人は(面倒なので略)
最初に取り上げた「GODZILLA」が日本が誇る怪獣であることは言うまでもないことだろう。当ブログでも取り上げた「パシフィック・リム」が日本の怪獣やロボットへの敬意を込められて製作されたことも皆さんよくご存知だろう。ギレルモ・デル・トロ監督は作品に登場する日本のイェーガー(巨大ロボ)であるコヨーテ・タンゴはガンダムのガンキャノンをモチーフにしたと公言している。ちなみにロシアのチェルノ・アルファもガンダムのザクをモチーフにしていると述べている。
もうすぐ公開となる 「All You Need Is Kill(オール・ユー・ニード・イズ・キル ハリウッド版タイトル: Edge Of Tomorrow)」は日本の小説が原作だ。ここ10年のSFモノとしては珠玉の存在とも言えるストーリー構成だ。ハリウッド大作でなければ映像化は不可能だったことだろう。
物凄い映像だ。これが日本人小説家の力(想像力)ということだ。
公開までに難航し興収も不調に終わった「47RONINS」が作られた理由もほとんどが日本市場を狙ってのことだったのだろう。狙い過ぎて失敗したとも言える。
日本発だというイメージが薄くなっているが「トランスフォーマー」も元々は日本のオモチャだ。
前の3部作からまったく別のシリーズとして「トランスフォーマー/ロストエイジ」は公開される。数十年も前、乗り物が変形(トランスフォーム)してロボットとなり戦うという発想は、日本ではまるで当たり前のような発想ですらあったが世界はそのアイデアに驚いたのだ。ミジンコはどっちかというとライターが変形してロボットになって戦う「黄金戦士ゴールドライタン」派だ。子供ながらにちっこいライターがロボットになったところで虫くらいの戦闘力しかないだろうとつっこんでいたイヤなガキだった。だが、ライター、もといライタンたちのそんなダメさ加減が好きだった。
話は脱線したがそれはライタンのせい。日本発のアイデアはハリウッドで映像化されて羽ばたいているのだ。ライタン、ハリウッド映画化されないかな・・・・(ボソ
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