本当のところはいくらロシアのウクライナへの軍事侵攻に批判的な当ブログでも、この写真は一瞬を捉えただけのことなので別にこれでプーチン大統領が冷たいとは思わない。大きな変化を感じるのは、こういった写真がクリミア半島へのロシア軍の侵攻後、そしてマレーシア航空撃墜事件以降、ネット上に非常に拡散されている点。ウクライナ国内のみならず、プーチン大統領を「人殺し」と呼ぶ人々は激増しており、かつてないほどにプーチンのネガキャン画像の数々が拡散されているのだ。どんなに武勇伝があろうとも今や「止められるはずの大量殺人を止めずにけしかけた男」という扱いだ。
マレーシア航空撃墜事件の犠牲者たち、親ロシア派を含めたウクライナ人、そしてロシアは知らぬ存ぜぬを繰り返しているがロシア軍の兵士たちからも大勢の犠牲者が出ている。ウクライナの親ロシア派はもはや制御不能状態でロシアがその存在を持て余していることは明白だ。最初から分かっていたことだ。クリミア半島だけ都合良く奪って親ロシア派がそのまま大人しく暴走を止めるなんてことがあるはずが無かった。ロシアは今後ウクライナや欧米諸国だけではなく、ロシアにハシゴを外されたと怒り狂ったウクライナの親ロシア派までも敵にまわしていくことになる。軍事力だけでは国は生きていけない。手に入れたクリミア半島を拠点とする黒海艦隊が示威行為をしたところでロシアの景気が良くなるわけではなく、欧米からの経済制裁は続く。
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