映画「ワイルドスピード7 TOKYO HEIST(トーキョーヘイスト(東京の速さ))」の製作が再開された模様。このイメージ図には2014年とあるように本来は今年公開を目標にしていた作品だ。シリーズ3作目からメガホンを取っていたジャスティン・リン監督が製作を急がせる映画会社と対立して降任、そして主演のポール・ウォーカーの事故死とシリーズ存続が危ぶまれていたが前作は6億ドルの興収を上げるほどの大ヒットシリーズであり、映画会社としては中止は有り得ない選択だったのだろう。
このイメージ図にもあるように次回作ではジェイソン・ステイサムも出演する。6の最後の最後に少しだけ登場して、次作への登場を匂わせていた。5作目でドゥエイン・ジョンソンが登場し、6作目では3番目の主人公と化していた。ポール・ウォーカーが健在だったときでも、シリーズを引っ張ってきたポール・ウォーカー、ビン・ディーゼルの2枚看板ではダメなのかな?と疑問だった。元々の第1作目からして、低予算で豪華キャストでもないところがむしろ人気を博したというのに、段々と巨額の予算で高額なギャラで既に主演作が何本どころか何十本もあるスター俳優たちを起用する方向性にはずっと疑問だ。そこはシリーズが愛され続けている理由からはズレまくっている。
そう、ワイルドスピードの次回作には不満タラタラなのではあるが、富士山や東京タワーを背景に日本車をはじめとするモンスターマシンたちが駆ける雄姿が観たくないといえば嘘になる。それにポール・ウォーカーはずっと共演してきた家族とも言える仲間たちが出演する次回作の成功を願っていることだろう。そういう漢だ。
個人的な願いを言うと次回作でもポール・ウォーカー演じたブライアンは生きているということにして欲しい。前作のラストで3作目のTokyo Driftでクルマが横転炎上して命を落としたとされていたサン・カン演じたハンが実はなにかの陰謀によって事故死にみせかけた暗殺だったという演出をしていた。(※ 3作目の途中と6作目のラストシーンはまったく同じ時間軸)
ハンの死は序章に過ぎないといった演出だった。それは勿論ポール・ウォーカー演じたブライアンを含めたメンバー全員が標的だということだったのだが、本当にブライアンがその刺客の手にかかって死んでしまったといった演出は勘弁して欲しい。数々の窮地を脱してきたブライアンが7作目の冒頭でCGで登場してあっさり死亡、ドミニクたち残された仲間たちが復讐に燃えるといった演出は浅はかだ。ブライアンはそんな簡単には死なない。
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