時を遡って半日前、キパ子とミジ妻と機内にて。今年も恒例のニューヨークで家族と年末休暇を過ごそうという予定だったのだが、ミジンコはクリスマス関係なく中東方面への出張の予定が入る。そういう理由で東京からは皆で一緒に行けないが「ニューヨークで年末に合流しようぜ」って話になったのだが、それならばミジ妻とキパ子は「ドバイで買い物じゃー!」と言い出し、確かに買い物ならば結局同じブランドの店が丸かぶりなニューヨークでもドバイでも一緒かということなり、仕事のミジンコと遊びの2魔女の中東観光という予定になった次第。キパ子は初ドバイだし人生経験として中東のダイソーを見るのも良いことだろう。なぜダイソー限定なのか自分でも分からないが、ドバイでもアブダビでもドーハでもダイソーに長居して日本でも買えるものを日本で買うよりも高い値段で買って日本に持って帰って来てしまうミジンコが陥っている謎の現象をキパ子に検証してもらいたい。
中東観光案内(←俺様が・・・・)が決まったとはいえ、ミジンコとしてはずっと前からの友人たちとの約束もあるので大晦日にはニューヨークに行きたい事情があり、結局、家族全員でニューヨークも行く模様。そんな繁忙期に航空券が手に入るわけがないだろうと思ったが案外あっさりとチケット入手。大塚大明神様、どんな手を使ったのれすか?と思ったら、とってもお高いチケットの方でござんした(涙)
フライトは退屈、退屈、退屈、退屈、退屈なのではあるがじっと我慢の子なのであった。途中、機内食が2回と軽食が1回出るのだが基本的に食事は自由な感じ。他にも注文すればスナックや飲み物は食べ放題飲み放題。機内食の技術の進歩が凄まじい。機内に一流店のシェフがいるんじゃないかと思ってしまうほど新鮮で今調理したかのような食事が提供される。実際は保存していたものを解凍したりレンジを使ったりもしているはずなのだがそれが分からないほどの完成度になっている。昔の機内食と今のそれはまったく別物だと思う。ただ個人的には一流店の味を再現しましたという機内食よりも、先日の出張途中で初めて食べた吉野家の牛丼・機内食版が感動的に美味しかった。つい最近まで吉野家不買運動をしていたものでいつもそれを頼まずにサンドイッチなどを頼んでいたのだけれど、吉牛は日本人の自分にはたまらなくハマった。温かいお米、おいしゅうございました。
キパ子、鮨を好きなだけ食べて良いということを知り狂喜乱舞。機内で騒ぐとテロリストと間違われるので勘弁してもらいたかった。ミジ妻は酒を飲んで座席を限りなくフラットにして寝た。どう考えてもキパ子の相手することを放棄しているミジ妻。こ、これはネグレクトなのではないだろうか!?もうすぐ29歳児となるキパ子さん、メニューから好みの握りを選んでCAさんに注文。何回頼んでも良いということを知らなかった29歳児、1回で20カンほど頼んでいたような・・・・。おのれはフードファイターか。こっ恥ずかしいのでお父さん、他人のフリの術。ミジ妻、そこまで読んでいた疑惑が浮上したが寝顔が隙だらけだったのでくのいちとしてはせいぜい下忍クラスだろう。まだまだ甘いな。
そんな家族に遺憾の意を表明中のお父さんは寿司タイムなのにバナナの有無をCAに確認してキパ子に「なぜ今!?」と引かれる。世の中のバナナ愛がまだまだ足りないと感じる。ホテルの朝のビュッフェではバナナ1本しか取らないと、なぜかミジンコが料理に不満があったのかとフロアマネージャーから謎の謝罪が発生し、会社でバナナを食べていると女子ーズたちから「おかず、要りますか?」と憐れみの声までかけられる始末。俺はバナナが食べたいだけなんだ!飛行機の中にもバナナ、あったとですよ。幸せ。1日1バナナなのである。
で、到着早々に時差ボケ調整も兼ねて外をブラブラ。といっても建物の中から中への移動がほとんど。ドバイは大都会であり観光都市でもあるので街の至るところで観光客向けの美味しそう食べ物を販売している。お寿司を何回かおかわりしていたキパ子関、基本的に身体が重くなったらしく、本人いわく「もうあきまへん」とのこと。結局、到着初日は現地のものを食べられなくなるというナイスギャグをかますキパ子。ミジ妻はビールをガブガブ飲んでいた。
いじょ!
[18回]
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